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タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 情報工学専門家の油断 ≫

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 大楽毛の北側の街はずれにある独立行政法人国立高等専門学校機構釧路工業高等専門学校は、昭和40年に、機械工学科・電気工学科・建築学科の三科で、国立釧路工業高等専門学校として開校した。時あたかも、日本経済は高度成長期にあり、専門知識と技術を備えた人材を求める産業界の要望に応えるのが目的だった。後に、電子工学科と情報工学科が増設され、名実共に、道東唯一の工業系高等教育機関として体制が整い、さらに、平成16年には、二専攻科(建設・生産システム工学専攻・電子情報システム工学専攻)が設置され、学士課程を持つことになった。
 11月12日付『北海道新聞』夕刊・第11面の、黒地に白抜きの「釧高専情報1万件流出」という大見出しに、私は目を疑った。情報工学の専門家である準教授が、ファイル交換ソフト<ウィニー>を使用し、しかも、学生や教員の個人情報を自宅に持ち帰り、私物のパソコンで作業をすることは、情報取扱規則の有無に関係なく、常識外の珍事である。専門家の慣れによる油断だろう。P1020071
 翌日の同新聞第23面〈釧路〉の、学校長による謝罪会見記事の「普通の先生、なぜ」という見出しも、学校長の「ウィニーの危険性を学生に教えるために使い、使用後に削除し忘れたようだ」という説明も、的が外れている。本人も学校も、情報管理の甘さを陳謝し、今後の対策を明確に示すべきである。

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