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タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 北見市議会、副市長半減案否決 ≫

Photo 神田孝次・前市長の辞職に伴い、昨年十二月二十一日に投票、即日開票された北見市長選(JR北見駅付近の写真は、北見市のHPから転載)で、民主党・社民党・新党大地推薦、前民主党道議の小谷毎彦氏が、神田氏を三千七百六十五票差で破って初当選したことはまだ耳に新しい。
P1000930  小谷氏は、「約九年半にわたる神田市政の是非を争点に掲げ」(平成20年12月22日付『北海道新聞』第1面)、神田氏は、「市役所庁舎の移転や北見赤十字病院改築を柱とする都市再生計画の実現」(同新聞)への賛否を争点としたが、結局、市民の生活に直結した大規模断水やガス漏れ事故への対応のまずさが予想以上に神田氏のマイナス要因となった。
 しかし、当選したとはいえ、小谷氏は、選挙戦でもっぱら神田氏批判を訴えただけで、北見市の将来への展望を市民に示してはいない。北見市民のすべてが民主党・社民党・新党大地の支持者ということはあり得ない。いくら選挙の公約であっても、勝利に浮かれて強引に市政運営を変えようとすれば、副市長選任問題のように、摩擦が生じるのは当然だろう。
 市長就任後三か月にもなるのに、副市長不在は異常事態だ。端野・常呂・留辺蘂との合併の経緯を反故にし、旧三町の住民の心情を忖度しないまま、副市長半減を性急に押し通そうとするのは、当選時に述べた「対話を重ね、市民が本当に安心して暮らせるマチにしたい」(同新聞、第2面〈総合〉)という抱負に反している。「いずれは減らすという暗黙の了解」(3月17日付、同新聞・第4面〈総合〉)が待てないようでは、選挙戦で批判した「強引な神田市政」と同じではないか。
 案の定、市議会は十九日の定例会本会議で、市長が提案した副市長(定数四)を半減する条例改正案を圧倒的多数の反対で否決(3月20日付『讀賣新聞』第29面〈道総合〉参照)した。市長が単に「説明不十分」という認識では、再提出しても無意味だ。

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