カンガルーはオーストラリアの代表的野生動物だが、車の運転者にとっては厄介な存在だという。
研究調査により、「オーストラリア南部ニューサウスウェールズ州で、動物が道路に飛び出すなどして起きた死亡交通事故の6割はカンガルーが原因だった」(8月28日付『北海道新聞』第6面〈国際〉)と判明している。
大型のアカカンガルー(画像は『ウィキペディア』から転載)は、体長百六十㌢にもなり、時速四十㌔で走行するというから、その勢いで道路に飛び出せば、カンガルーかドライバーが犠牲になることは免れない。
北海道東部では、エゾシカの交通事故が多発している。八月六日午前六時三十九分、弟子屈町川湯仁伏の山林にキノコ採りに向かう途中、弟子屈町郊外の国道391号で、車に腰をはねられ、路側帯まで這いずって身動きができない状態の雌の若いエゾシカを発見した。可哀想だが助ける術もないので、写真を撮って通過した。
現場の路上には車のプラスチック部品の破片等が落ちていなかったし、ブレーキ痕もなかったので、恐らく高速走行の大型車に接触したのだろう。カンガルーもエゾシカも、早朝か夕方に道路を横断することが多いというからドライバーは注意が必要だ。
本州では、イノシシと車の衝突が多い。九月四日、三重県菰野町で、「路上にイノシシ2頭が横たわり、近くの雑木林に横転した車が突っ込んでいる」(9月5日付『北海道新聞』夕刊・第11面)のを通行人が見つけ、運転の女性が死亡した。野生動物の習性を変えることはできないから、人間の側で何らかの有効な対策を講じる必要がある。
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