<イケマの袋果はついこないだ緑色だったのに>
写真上 8月 31 日 釧路町東遠野の原野で撮影
写真下 10 月7日 釧路町別保川上流の林道で撮影
写真下 10 月7日 釧路町別保川上流の林道で撮影
今さら言わずもがなだが、齢(よわい)を重ねるにつれて、日月(じつげつ)の経過が一際早く感じられる。
8月末にまだ緑色で固く、蔓もしっかりしていたイケマが、今月7日のエノキタケ採りの帰路、もう袋果は褐色に変じて割れ、真っ白な種髪を付けた黒っぽい種子が風に乗って舞っているのを見た。
一月余りでこうも変わるか。既に山の端に近い我が余算を意地汚く惜しみはしないが、秋の夜長に虫の音を聞きながら物思いにふける、などという風流は身についていない。侘しさが募るのを如何ともし難い。