多くの自治体では、スプレー缶を不燃ゴミとして収集場所に出す際、缶に穴を開けガスを抜くように求めているが、この穴開けルールが順守されず、ゴミ収集車から黒煙が出たり、消防車が出動する火災(札幌市でゴミの消火作業にあたる消防隊員=写真上段は、10年12月26日付『讀賣新聞』第27面から転写)が起きている。
しかし一方で、穴開けの際にガスに引火する火災が相次いで発生したことから、「環境省は昨年から収集方法の見直しを自治体に呼びかけている」(6月14日付『北海道新聞』夕刊・第11面)という。
釧路管内では、厚岸町を除いてすべての市町村が穴開け方式を採用しており、釧路市で時々ゴミ収集車の火災が発生している。穴開けは屋外の風通しのよい場所で行えば火災が発生する危険性はない。大量のガスが残っている缶を開けたり、少量でも台所などで開けるなどは問題外である。
道内35市のうち、穴を開けない方式は9市のみ。札幌市では、コストがかかるため見直しはしない方針だが、「市民の不安の声を受け、北消防署で缶をそのまま引き取る試みを始めており、今夏には全市の消防署に拡大することも検討している」(同新聞。収集方法一覧、及び札幌北消防署が回収した缶類=写真下段は同新聞から転写)そうだ。いずれにしても、財政状況が厳しい自治体にコストが嵩まないよう、住民は厳しくルールを順守しなければならない。
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