釧路では、秋の剪定直後と、翌年、新葉が一寸くらいまで伸び、前年の
剪定の形が崩れない、6月中旬が、オンコのもっとも美しい時季である。6月17日(日)早朝、朝日が当たる部分と陰の部分の対照の妙を狙って撮影した。手前が、老母のロッケリーの右端で、わが家の庭は、その後ろで東側と西側に分かれる。
オンコに限らず、庭木はすべて、自然のままに放置すると、暴れて手がつけられなくなる。それぞれの樹に適した時季に剪定を欠かすことができないのである。手を抜けば、必ずその咎が出る。
造園業者は、オンコの剪定を7月末で終わらせるが、わが家では、母が旧宅にいた頃から、8月中旬から9月末の作業と決まっていたので、私もそれを踏襲している。近所の知ったかぶりが、自分ではろくな剪定もできないのに、私の作業を見て、いっぱしの口を差し挟むので、相手にしないで無視している。それぞれ自分の流儀があり、それで、毎年、オンコは生育しているのだから、余計なお世話とはこのことである。
近所に、本州のクロマツやアカマツと同じような木造りをする自称プロもいるし、それをあからさまに貶すプロまたはセミプロもいる。また、剪定といえないような哀れな剪定を自慢する素人もいる。私は、それぞれが独自の考えに基づいて行っていることについて、女房以外には、絶対に批評を他言しない。女房は口が堅いので、他に漏れる気遣いはない。結婚生活37年の実績が、それを如実に証明している。私のような血の気の多い男には過ぎた女房である。
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