昨年の街路樹のナナカマドは、例年どおり多くの実をつけて、秋に朱色に輝いていたが、十二月から一月にかけ、気がついてみると黒っぽく萎びてしまい、ヒヨドリ・ウソ・シメ・ツグミなど、いつもは木に群がる小鳥たちの姿もほとんど見かけない。
我が家の庭にも、スズメを除いて訪れる小鳥が少ない。最近、ヒヨドリが出没するようになり、ベニシタンやオンコの実を啄み、スズメの給餌台に入ることもある。
■「なんか言ったか、おまえら」
■「あんた、さっきから餌箱占領してるけど、そろそろ俺たちに譲ってくれんか」
■「おまえら、ツルバラの実ぃ、食ってたじゃないか。そっちの方が美味いぞ」
■「なんぼも残ってなく、腹の足しにならん」
■「ま、もうちっと待ってろ」
■「ここにはバナナあるって聞いたが」
■「そんなご馳走あるかい、アワ・ヒエだけだ」
■「そちらさん、ベニシタン、どうかね」
■「いやぁ、まいった、ボソボソしてなんも美味くない。あるだけマシってとこですなぁ」
■「うん、ツグミもそう言ってた」
■「裏のツルウメモドキ、もう残ってないし、表のメギやニシキギの実は色だけで、食い物にならないっす」
■「リンゴ食いたいけど、ここんちの餌箱、アワ・ヒエにキビ・ヒマワリだ」
■「キビで我慢ですなぁ」
■「ま、そういうことだ。この冬は辛いな」
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