タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ エクスバリーアザレア ≫

P1010227 わが家の庭には、現在、エクスバリーアザレアが三種植わっている。両親が旧宅から引っ越して、同居を始めたとき、母はエクスバリーアザレアを五種移植したが、釧路では、積雪が少なく、寒風が直接当たる庭では、筵で囲っても越冬できないので、耐寒性が劣る二種を処分した。残した三種も、越冬には十分注意を払っている。
 佐藤孝夫『新版北海道樹木図鑑』増補版(亜璃西社)には、「ヨーロッパ、中国産、アメリカ産のツツジや日本のレンゲツツジなどをもとに改良された品種群の総称」とあり、レンゲツツジより多くの花色を楽しむことができる。
 三種(赤・朱・桃色)ともに、これまで、筵二枚の冬囲いで花を咲かせてきたが、南側の二種(赤・朱色)は、昨年の生育が悪く、蕾ができなかった。北側の一種(桃色)は、地際から一直線に立ち上がり、一尺五寸くらいの所で広く三本に分かれていた主幹の頭を、昨秋、紐で強く引き寄せて形を矯正したところ、主幹全体が枯れてしまった。品種改良されたものは、原種と比べ、概してひ弱である。いま花が咲いているのは、すべて、株元から出た数個の不定芽を三個残して伸ばした細幹についた花芽である。もともと、下枝のない一直線の主幹は、初めから気に入らなかったので、災い転じて福となす、ということになった。
 右手前は、ウスノキ(カクミノスノキ)で、クロウスゴとは、細長くとがった葉・壺状ではなく鐘形の花・黒色ではなく赤色の実で区別できる。

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