全国信用組合連合会は、三月十日、昨年の三十億円支援にもかかわらず、現在、四期連続三月期赤字決算が避けられない釧路信用組合に対して、「〝禁じ手〟とされる2年連続の支援」 (3月12日付『北海道新聞』第11面)を決め、四十億円の資本支援(資本支援について説明する岩田理事長=写真上段は、同新聞から転写)を行うと発表した。
釧路信組は、昨年の資本支援の際、全信組連から有能な人材を役員に招き経営改革を進めていたが、大口融資先の村上建設(釧路市)が、09年4月期決算で十七億億円の赤字を計上し、六月に事業停止に陥った影響をまともに被ったのが誤算だった。
三月十二日は、十一日に発生した「東北地方太平洋沖地震」の影響で津波警報が出されていて、釧路港周辺と釧路川河口から数キロ上流まで交通規制が行われている中を、女房の運転で、写真中段<左>から時計回りに、桂木支店・公立大学前支店・景雲支店・西港支店・鳥取支店・愛国支店を撮影して回った。桜ヶ岡支店・大楽毛支店・緑ヶ丘支店は時間がなく撮影できなかった。
釧路根室管内では、地域の経済状況に照らしてオーバーバンキングが明らかで、金融機関の再編が必須である。地銀二行と信金が優良融資先を奪い合う中、信組の経営基盤は脆弱で、その上、釧路信組は、好転が望めない建設業への融資比率が高いことが今後の再建のネックになると思われる。人員削減や店舗の統廃合も必要となろう。
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