タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

往く夏に急かされて色づくシウリザクラの液果

 雨が多かった盛夏8月は駆け足で過ぎ去り、朝夕の気温が俄に低くなった。半月ほど前は緑色だったのに、昨日秋シイタケの発生を確認に出かけた権兵衛さん林道沿いで、シウリザクラの液果が黒熟していた。

 手を伸ばすと、カメムシが群がっていて、思わず躊躇。触らないように注意深く避け、実を摘まんで口に入れると、子供の頃貪った渋みの強い独特の味覚が蘇る。美味ではないが、私は今でも心躍らせて食べる。

 遠い昔の嗜好を美化しているのではない。他人の目にどう映ろうとも、この素朴な味わいが芯から好きなのである。食べられることに感謝
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