いつもどおり、NHKの天気予報が外れ、二十二日午後から降るはずの雨が翌日の午前にずれ込んだため、二十三日の予定を繰り上げ、急遽、毎年フキ採りをする徹別川に出かけた。
徹別川ではヤマベがよく釣れ、禁漁期間にもかかわらず、写真上段の好ポイントの付近には、弁当のプラスチック容器やビールのアルミ缶、釣りの餌の容器等が散乱し、密漁が横行していることは歴然としている。日本人はいつからこのように遵法精神を失ったのだろうか、これが戦後民主教育の成果なのか。あまりの惨状に、私は呆然とその場に立ち尽くした。
四月五月の少雨と天候不順でフキは生育が悪いが、自家用と身内に少しばかり発送するだけなので、1.2㍍くらいの長さで柔らかいものを揃えて肥料の袋に二つ採取し、終了とした。採り場を長く維持するためには、一網打尽に刈り取る愚をしてはならない。採取場所は、川岸よりも少し奥に入った箇所を選ぶのがコツである。車から距離が離れても、背に担いで藪出しする労苦を厭うとよいものは採れない。
街は曇りだったが、さすがに山中奥深くは霧雨で、濡れた衣服を急いで着替え、一時間で現場を後にした。ヒグマが出没する山奥で午後遅くにうろつくことは禁物。
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