<コープさっぽろ>は、8月1日、富士見店を9月23日で閉店することを明らかにした。8月2日付『北海道新聞』第25面〈釧路・根室〉は、<コープさっぽろ>の山口敏文理事長補佐が釧路市と釧路商工会議所を訪れ、閉店決定の経緯を説明したことを報じている。
富士見店は、釧路市民生協のときからの赤字店で、<コープさっぽろ>は、赤字解消のためにそれなりの努力をしたのだろうが、店内には、買い物が楽しくなるような雰囲気は全くない。これが生協だ、という特徴は何もないし、客に対する店員の応対も素っ気ない。客を呼ぶためか、衣料品の扱いを止めた空きスペースを埋めるためか知らないが、100円ショップをテナントとして入れたことは、生活協同組合の店舗として適切だったかどうか、貝塚店を含めて、私は疑問を感じてきた。
中央店も、店内の雰囲気は、富士見店と似たようなものだ。新鮮な魅力に欠ける。近隣に点在する食品スーパーに客を奪われていることは明らかである。釧路市民生協がつぶれた時に、出資金の八割をチャラにされた苦い思いは、経営母体が変わっても残り、この店舗には足を向けたくない。
富士見店の閉店について、弥生店の場合と同様に、組合員にとって周囲に代替の食品スーパーがないことを知りながら、突然閉店を発表するのは、<コープさっぽろ>の経営体質を露わに示している。「組合員のため」を標榜しながら、儲からなければつぶすということではないか。組合員もヘチマもない。
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