タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 中川秀直氏の元公設第2秘書とグッドウィル ≫

Photo 旧グッドウィル・グループ株式会社が、平成十八年六月に人材派遣会社買収のためにコリンシアンファンドに出資した八百八十三億円のうち、買収を仲介した公認会計士側に流れた百八十億円の一部が、中川秀直・元自民党幹事長(写真は、08年3月8日21時の<呉インターネット写真ニュース>から転載)の当時の公設第2秘書らが出資する携帯電話リサーチ会社<モバイルジャッジ>の買収に使用されていたことが明らかになった。
P1010300Photo_2 グループ側による「買収額は破格の高値で、元秘書も持ち株の売却で六百六十万円の利益を手にしていた。会計士に近い関係者は『元幹事長とのパイプがあれば、何かの時に役立つと考えた』と証言している」(1月30日付『讀賣新聞』第39面〈社会〉)。
 会計士側は、「『買収を通じて政界の実力者の秘書に接近できれば、投資先の企業に問題が起きたときに心強いと思った』と証言、元秘書らに利益を上げさせるのも目的だった」(同新聞)と述べた。
 会計士側の金の流れ(利益提供図は、同新聞から、台紙に貼って転写)や目的は明快である。中川・元幹事長側は綺麗事で済まそうと、ありきたりのコメントを出しているが、政治家と企業関係者との金の繋がりは、相互の私利私欲に基づくGive & Take そのものであって、国民のためでも国家のためでもない。
 人材派遣会社<グッドウィル>は、結局、違法派遣他による行政処分と刑事事件とにより事業継続不可能となり、昨年六月二十五日、記者会見(写真は、HP<日本御辞儀倶楽部>から転載)で七月末の廃業を発表した。いささか哀れを感じないでもない。

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