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あるがままに ~ Let it be as it lies.

ゴルフ・ごるふ・Golf
ゴルフについて日々感じたことを綴ってみます。

全米オープン 優勝者予想

2005年06月16日 | Weblog
マスターズに引き続き全米オープンも優勝者を予想してみる。考慮すべき点は下記の3点。

1.全米オープンの特徴は「暑い!」と「アメリカ一を決める大会」ということである。とにかく暑いので体力がそうとう無いと集中力を持続できない。ただでさえ繊細なタッチが要求されるのに。特に今年はアメリカ南部のパインハーストが舞台だからなおさらだ。そしてメジャーとは言えどもアメリカのナショナルチャンピオンシップであり、アメリカ人に対する応援が凄い。だからヨーロッパ選手の優勝は30年以上も無いわけだ(モンゴメリーはそれで何回も粉砕されている)。

2.マスターズと異なってビッグ5が調子を落としているイメージがある。特にビジェイ・シン。エルスも先週のトーナメントでティーショットをかなり左右に散らしていたし。ミケルソンも2-3月の勢いは無い。ウッズも先月予選落ちしたし。

3.前週の大会(ブーズアレン・クラシック)はかつて全米オープンを開催した(また数年後に開催予定)「コングレショナル・カントリークラブ」(名前の通り代議士が中心になって作ったゴルフ倶楽部)が舞台でありコースの雰囲気(南部の古い林間コース)もパインハーストと似ており事前の調整としては良いところだったと思う。パインハーストにも近いから移動も楽だし。しかし問題はこちらも暑かったこと。だからこの大会に出場した選手はかなり疲弊消耗していると思う。1で述べたように体力が大切なので前週の大会に出たことはマイナスだと思う。


ということでずばり優勝者は前週の試合に出ていなくてアメリカ人でしかも今年(特に最近)それなりに調子が良く世界ランキング上位の、タイガー・ウッズかデビット・トムズだ。

ヨーロッパ選手は無いと思う。コースセッティングが欧州ツアーと余りに違いすぎる。ガルシアは前週に優勝したしこういう古い林間コースが得意な上(NY郊外のウエストチェスターで2勝している)全米オープンで上位に食い込んだ実績もあるので、ダークホースだと思うが、残念ながら前週の試合と全米オープンと2週続けて勝った人が誰もいないので、外しておく。(ちなみに同じく若手成長株のアダム・スコットは新しいコースが得意、TPCのコースで多く優勝している)。

前回のパインハーストでの全米オープン(1999年)を勘案しまた昨年のことも考え、ミケルソンを対抗に入れておこう。

ということであまり代わり映えのしない予想になってしまった。


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このパインハーストは8個のゴルフ場を持つ巨大リゾート。アメリカのセントアンドリュースというべき存在(実際交流がある)。さらにこのリゾートの周囲に多くの別経営のゴルフ場があって、この地域はゴルフリゾートとして有名な地域となっている。全米オープンが来ることで宣伝にもなるし、今回も全米オープンとタイアップした宿泊プランがあった。何よりもこの全米オープンを開催したコースを誰でも廻ることが出来る(ただしグリーンフィー4万円)。

全米ゴルフ協会は、全米オープン開催のゴルフ場を(1)排他的だが伝統のあるカントリークラブ(2)リゾート(3)市営・州営のパブリック を順番に廻ることを決めている。例えば昨年のシネコックヒルズは開場から100年以上、会員100名程度、会員になるために数年かかるという倶楽部であり、一方、2002年・2009年に開催のベスページ・ブラックは州営のパブリック・ゴルフ場で4000円程度でラウンドできる。2008年もパブリックゴルフ場だし。パインハーストとぺブルビーチはグリーンフィー4万円のリゾートゴルフ場。

このようなローテーションをすることでゴルフの関係者が一丸となってゴルフという産業を盛り上げていこうという姿勢をかもし出している。排他的倶楽部のメンバーも、4000円のパブリックのゴルフコースに通う人も、巨大リゾートを経営する人達も、みなが一緒になって盛り上げて産業全体として成長し更なる利益を生み出していこうという姿勢がある。凄いと思うし、日本のゴルフ再興のひとつのアイディアとしても良いと思っている。