ノーザン・ソングス、できました

ってタイトル、なんか「エ○ス、あります」とか、「新ビール、できました」とか、ビールの宣伝みたいですが、そうではありません。新刊書籍『ノーザン・ソングス 誰がビートルズの林檎をかじったのか』(3月29日発売)のご案内です、毎度。

で、ノーザン・ソングスっていう会社、知ってますか? そう、ビートルズの楽曲、というか、レノン=マッカートニーによる楽曲を管理するために設立された音楽出版会社です。ビートルズ・ファンの方であれば、ご存知ですよね。今でこそ、著作権ビジネスが重要であることは周知のことと思いですが、“音楽著作権”という概念がまだ浸透していなかった60年代初頭、その価値に目をつけていた人物がいました。当時、形のない楽曲に“権利”があることを理解することができなかったミュージシャンたちを尻目に、ビジネスマンたちはノーザン・ソングスを買収し、譲渡を繰り返します。

こうして、“20世紀を代表する黄金コンビ”による名曲の数々は、作者であるレノン&マッカートニーが気が付かないうちに自分たちの手を離れていくわけです。すでに語りつくされた感のあるビートルズの歴史ですが、これは権利ビジネス・サイドから見た“もうひとつのビートルズ史”と言えるリアル・ストーリーです。「そうか、ポールが取り戻すことができたレノン=マッカートニー楽曲はたったの2曲なのか」とか、「“ペニー・レーン”の著作権はそんな人が持っているのかあ」とか、花見の席で使えるトリビアな話が満載です! ……いや、それがメインの本ではないのですが。

ちなみに、弊社近刊『すぐに役立つ音楽著作権講座』(秀間修一=著)を併読していただくと、より理解が深まります。合言葉は、“All you need is copyrights”です(違うか……)。
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