アー・ユー・レディ・エディ……ジョブソン!?

　エディ・ジョブソンが新バンドを結成したらしい。オフィシャル・サイトにそう書いてあるんだから確かだろう。エディ・ジョブソン、かつては美貌と才能を兼ね備えた、文字通りの“天才ミュージシャン”と言われたものがだ……。ザッパ・バンド、ロキシー・ミュージック、カーヴド・エア、UK、ジェスロ・タル（ついでに、イエス）と渡り歩った、かつての美青年も今年、52歳だ。さすがに、もうクリスタルのヴァイオリンは似合わないだろう、と思う。

　日本で収録したライヴ・アルバム『ナイト・アフター・ナイト』を最後に空中分解してしまったUKだが、その後も再結成の噂や、『デンジャー・マネー』に続くニュー・アルバムの噂が出ては消え出ては消えていたし、エディ自身のソロ・アルバムも90年代半ばにお蔵入りしているはずだ（たぶん）。再結成ツェッペリンよりも、お久しぶりかもしれない。

　ところで、問題の新バンドの名前だが……“UKZ”というらしい。“UK”と“Z”（ズィンクの頭文字）をくっつけたものだろうと容易に想像がつく。でも、いったいなんて発音するのだろう？　まんま、ユー・ケー・ズィー？　なんかグループ・サウンズの名前みたいじゃないか？　ズー・ニー・ヴー……。
　この新バンドには、元キング・クリムゾンのトレイ・ガンもメンバーにいるらしい。きっと“これこそが僕が求めていた究極のバンドだ”とかなんとか言うんだろうなあ。“これ、大豆ですから”みたいに……。
　準備はいいかい、エディ？　そう、グレッグ・レイクは『タルカス』Ｂ面最後の曲で歌っていた。まあ、あの曲の場合の“エディ”は、エディ・オフォードのことだけどね。

　ちなみに写真（レコードのジャケ）は、もう20年近く前に、エディ・ジョブソンが極秘で来日した際のインタヴューの時にもらったサイン入り『テーマ・オブ・シークレッツ』。持っているのも忘れてました。すまん、エディ。（笹）