サリンジャーにつかまえられて

 かなりディレイがかかってのレスポンスで恐縮ですが、大久さんのご指摘どおり、サリンジャーの訃報に涙した一人です。『ライ麦畑でつかまえて』は、もちろん読みましたよ。愛読書でこそありませんが。確かに文学青年を気取っていた学生時代に、サリンジャー作品を読みまくりました。『フラニーとゾーイー』『ナイン・ストーリーズ』『大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア - 序章 - 』……まあ、文庫化された作品だけですけど。2006年に出た、村上春樹の翻訳による『キャッチャー・イン・ザ・ライ』も速攻で読みました。

 実は、十数年前に、ひょんなきっかけで『ライ麦畑でつかまえて』を読み返したのですが、学生時代に読んだ時の記憶がほとんど残っていなくて、新鮮な気持ちで読んだのを覚えています。以前、“サリンジャーのファン”という女の人に会ったことがあるのですが……まあ、この話は割愛しましょう(すみません)。そうそう、リサ・ローブもサリンジャー・ファンでしたね(なぜかその後、キティちゃんへいっちゃいますが)。
 ところで、サリンジャーは晩年、隠遁生活を送っていたわけですが、サリンジャーの隠遁生活と聞くと、なぜかグレン・グールドを思い出すのは僕だけでしょうか。奇人として知られるグールドは、1964年のコンサートを最後にステージ活動を一切止め、ひたすらスタジオでのレコーディングに専念します。このあたり、コンサート活動を止めてしまった後期ビートルズとも重なりますが。
 そのグールドは9月25日生まれの天秤座。僕と5日違いの誕生日で、彼は50歳の誕生日の9日後に他界してしまいます。晩年のグールドの写真を見ると、いかにも“頑固なおっさん”という風貌ですが(失礼!)、その彼よりも年上になってしまったのかと思うと、感慨深いものがあります。J.D.サリンジャーとグレン・グールド。この二人にフリードリッヒ・グルダを加えると、もう無敵のトリオですね(よくわかりませんが)。ご冥福を祈ります。

 そういえば、黒木瞳が出ていた『ママさんバレーでつかまえて』も終わっちゃいましたね(とっくに)。蛇足ですが。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 哀悼 ダグ・フ... ロック? ダ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。