Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

ホームズvsウィザスプーン(1983年5月20日ラスベガス)

2008年07月05日 | ヘビー級
1R ホームズ10:9(ホームズ10:9ウィザスプーン)
2R ホームズ10:9(ホームズ20:18ウィザスプーン)  
3R ウィザスプーン10:9(ホームズ29:28ウィザスプーン)
4R ウィザスプーン10:9(ホームズ38:38ウィザスプーン)   
5R ホームズ10:9(ホームズ48:47ウィザスプーン)  
6R ホームズ10:9(ホームズ58:56ウィザスプーン)   
7R ウィザスプーン10:9(ホームズ67:66ウィザスプーン)  
8R ホームズ10:9(ホームズ77:75ウィザスプーン)
9R ウィザスプーン10:9(ホームズ86:85ウィザスプーン)  
10R ホームズ10:9(ホームズ96:94ウィザスプーン)
11R ホームズ10:9(ホームズ106:103ウィザスプーン)
12R ウィザスプーン10:9(ホームズ115:113ウィザスプーン)   



<Official>

◎ホームズ SD ウィザスプーンX

チャック・ミンカー 115-113(ホームズ)
チャック・ハセット 118-111(ホームズ)
ハーブ・サントス 114-115 (ウィザスプーン)



<memo>
1R 長いジャブを飛ばすホームスに対し挑戦者はノートンのように左を楽に、右グラブをあごの前に置いて前進。手数で王者。
2R 距離を支配され挑戦者は攻めあぐむ。ボディ狙い、ジャブを外しざまの右も警戒され思い通りには当たらない。いい右カウンターも当てた王者のR。
3R このRは挑戦者のプレスが上回ったように見えた。いいボディもあり終盤も打ち勝ったウィザスプーンに。
4R 微妙なR。ウィザスプーンの開始早々の右とボディ打ちかホームズのR通してのジャブ。前者をとる。
5R 距離をとろうという意思がみえるホームズ。そうなるとスピード差が生きる。数発右を好打したホームズに。
6R 挑戦者のいいボディもあったが通してみるとホームズのジャブの効果が上か。
7R 弧を描くようなスウィング気味のと最短距離をコンパクトに飛んでくるの、二つの右が王者を脅かす。ややホームズにはダメージも感じられる。
8R ペースが相手に行きかかるとしっかり主導権を取り戻すところはさすが。ジャブとクリンチで挑戦者のパワフルな攻撃を無力化した。
9R ロープ際で貰った右で王者がトラブルに。大チャンスだが挑戦者にも疲れがあるのか詰めはルーズだ。追撃に足元も危うい王者だがよく打ち返す。
10R 王者のアウトボクシングが冴えた。1発いい右はもらったがやや追い足にかける挑戦者を左右へのステップで翻弄。
11R ホームズにも疲れが見えるがよく動き見栄えのいいパンチを当て印象点を奪う。
12R アリばりの派手なムーブでアピールする挑戦者。余裕を見せてるほど差があるとでも?ラスト30秒でいい左フックを決め効かせた。遊んでた前半が勿体無い。



・微妙なRを上手く抑えたホームズがビッグラウンドもつくったウィザスプーンを辛くも抑えきったかんじ。割れるのも納得。
・ウィザスプーンは右が強く、柔軟な体を持つ大変いい選手だった。
・ただ追い足と、おそらくはスタミナが不足してた。
・戦いようによっては勝てた内容だっただけにウィザスプーンのキャリア不足とそれをうまく補えなかったコーナーワークが残念。
・もちろんそれを許さなかったのは王者のうまさ。
・流れが相手にいきかけるとすかさず主導権を奪いかえそうとペースを上げるあたりホームズの試合運びのうまさが光った。
・33歳はヘビー級なら人によっては全盛ともいえる時期だろうが、体力で戦うタイプじゃないホームズはすでに下り坂にさしかかかってたのだろう。

コメントを投稿