Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

ブラッドリーvsプロボドニコフ(2013年3月16日カリフォルニア州カーソン)

2013年03月17日 | ウェルター級
○プロボドニコフ 114 - 113 ブラッドリー×

01R プロボドニコフ10:9(ブラッドリー9:10プロボドニコフ)
02R プロボドニコフ10:9(ブラッドリー18:20プロボドニコフ)  
03R ブラッドリー10:9(ブラッドリー28:29プロボドニコフ)
04R プロボドニコフ10:9(ブラッドリー37:39プロボドニコフ)
  
05R ブラッドリー10:9(ブラッドリー47:48プロボドニコフ)  
06R プロボドニコフ10:9(ブラッドリー56:58プロボドニコフ)   
07R ブラッドリー10:9(ブラッドリー66:67プロボドニコフ)  
08R ブラッドリー10:9(ブラッドリー76:76プロボドニコフ)

09R ブラッドリー10:9(ブラッドリー86:85プロボドニコフ)  
10R ブラッドリー10:9(ブラッドリー96:94プロボドニコフ)
11R プロボドニコフ10:9(ブラッドリー105:104プロボドニコフ)
12R プロボドニコフ10:8(ブラッドリー113:114プロボドニコフ)   


<Official>
◎ブラッドリー UD プロボドニコフX

ラウル・カイズ・ジュニア(カリフォルニア)115-112
マーティ・デンキン(カリフォルニア)114-113
ジェリー・カンツ(カリフォルニア)114-113


01R 王者が積極的に出て頭を持っていきつつ激しくミックスアップ。やや優勢もラスト20の右でグラリ。倒れスリップ裁定も終了寸前更に左フックを浴びる。
02R ジャブと足で回復を図るが1分右クロスでまたグラつく王者。以降おぼつかない足で打ち合うが直撃弾を何度ももらいピンチ。
03R 前に出る王者に挑戦者は左フックのタイミングを計る。だが飛ばしすぎを警戒したのか結局挑戦者はほぼ何もせず終了。
04R この回もジャブでコントロールしようとするが50秒右クロス。オープン気味のパンチで反撃も中盤更に左右左ともらう。手数より効果をとって挑戦者へ。

05R またも手数のプラッドリーと単発強打の挑戦者。ここは前の回より被弾を抑えて好打も決めた王者に。
06R 王者のショート連打が徐々にペースを握ったかに見えたラスト20に左でブラッドリーがトラブルに。更につめてポイントゲット。
07R ブラッドリーの回復力は大したもの。攻めさせないための攻撃ぽいけどとにかく手を出し当てた数が違う。
08R 王者が常に動いて挑戦者の強打のタメをつくらせない。挑戦者の顔の腫れも目立ってきた。

09R 下半身が安定してきたように見える王者。ワンツーに鋭さが戻った。王者がパンチを集めるが挑戦者も左フックで抵抗。
10R 中盤左ボディから反攻のキッカケを掴みかけた挑戦者だがやはり王者の手数に呑みこまれた印象。ラストの左フックも浅い。
11R 形勢逆転に油断したわけでもなかろうがまた危ない距離での打ち合いに応じ中盤捕まりかけたブラッドリー。そこを評価して。
12R 終盤左フックで王者腰砕けに。更にフォローを受けついにダウン。立ち上がったところでゴング。


・初回のスリップをダウンにしてればポイントも、あるいはその後の試合展開も変わってたかも。
・シーソーゲームではあったが恐らく4Rと11R以外はほぼ揃う採点自体はしやすい試合だったとおもう。
・4Rはどちらでもいい。序盤のブラッドリーの効き方を見てたのでプロボドニコフの強打を過大に評価したかも。
・11Rも割れて不思議はないが有効なクリーンヒットを一義するなら挑戦者だとおもう。
・この二つの組み合わせで115-112も分からなくはないし、114-113ブラッドリーはすこぶる公平な裁定だとおもう。
・ただプロボクシングという競技の特性を考えると、明らかに「強かった」印象を残したに方になるべく採点が追いつくべきだともおもえる。
・挑戦者はツボにはまったときのパンチは相当だったけど、動かれると成す術なしといった感じ。勘もよくなくリミテッドなファイターに見えた。10Rあたりではローチもストップを考えてたようだし。
・ブラッドリーはなぜこの相手と序盤から馬鹿みたいにガチャガチャ打ち合ったのか。中盤のような戦い方をしてれば明白に勝てた試合に見えた。
・当日158ポンドの体重が重かったのか、相手を侮ったのか、魅せる試合をしたかったのか分からないけどこのやり方じゃあとても将来を楽観視できない。
・スピードスターが色んな大人の事情で雑なファイター化していく様を見るのはせつない。長谷川みたいで。
・本来のスタイルと臨機応変に使い分けができれば幅を広げたともいえるんだろうけど、終盤の戦いぶりをみてると簡単じゃないのだろう。
・脳震盪を起こしてたようだし、試合後もハッキリしないと語ってただけに半年くらいはダメージを抜く事に専念すべきでは。
・戻ってきたときのはチェリー戦でみせたような戦い方であってほしい。誰もがパッキャオのようには戦えない。

ブラッドリー 1000発中347発ヒット(35%)
プロボドニコフ 676発中218発ヒット(32%)


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