Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

フォレストvsモラ(2008年6月7日コネチカット州アンキャスビル)

2008年06月09日 | スーパーウェルター級
◎フォレスト 114-114 モラX 

1R フォレスト10:9(フォレスト10:9モラ)
2R フォレスト10:9(フォレスト20:18モラ)  
3R フォレスト10:9(フォレスト30:27モラ)
4R モラ10:9(フォレスト39:37モラ)   
5R フォレスト10:9(フォレスト49:46モラ)  
6R モラ10:9(フォレスト58:56モラ)   
7R フォレスト8:9(フォレスト68:65モラ)  
8R フォレスト10:9(フォレスト78:74モラ)
9R モラ10:9(フォレスト87:84モラ)  
10R モラ10:9(フォレスト96:94モラ)
11R モラ10:9(フォレスト105:104モラ)
12R モラ10:9(フォレスト114:114モラ)   



<Official>

◎モラ MD フォレストX

ジョン・マケイン(アメリカ)115-113
アネク・ホントンカム(タイ)116-112
ゲイル・バン・ホイ(アメリカ)114-114



<memo>
1R モラはしきりに左をボディに伸ばすがフォレストの右を警戒して踏み込みが浅い。中盤いい左ボディから右を当てたフォレスト。
2R ボディを狙い、かき回そうとするモラだけどフォレストのプレッシャーにおもうようにいかない。右アッパーやオーバーハンドを当てた王者に。
3R 手は出しているもののおっかなびっくりという感じで有効な攻撃とはならないモラ。数は少ないが王者のダイナミックなパンチを評価。
4R この回は王者の攻撃が少なくその分モラのインでのしつこさが目立った。有効打はないんだけど。
5R もみあい、密着しての打ち合いが増えてきた。それはモラのペースだ。しかしポイントは1分過ぎにいい右をあてたフォレストにふる。
6R 開始早々モラが右2発をあてラッシュ。それほどのダメージはないがポイントはとってるだろう。王者も終了間際いいショートの右アッパーを返した。
7R 試合当初は格の違いを感じさせてたが今はほぼ互角のもみ合い。ポイントはジャブとショートでの右ダブルがよかった王者に与えよう。
8R 忘れてたのか封印してたのか再度ジャブから組み立てだした王者がワンツーで攻勢。タフなモラは堪えて反撃するがポイントは失っただろう。
9R スタンス、アングルをめまぐるしく変え肩もつかったラテンスネークの名の通りいやらしいインファイト。終了間際にはコーナーにつめたモラのR。
10R しつこい攻撃がフォレストを消耗させる。番狂わせの目も出てきた。会場もモラコール。
11R いいパンチとかないけどもみ合いの中で目立つのはモラの攻撃。まだフレッシュなのもモラのほうだ。
12R 最終Rということで王者も手を出すが変なアングルからの右やボディでややモラ優勢。フォレストは離れて戦いたいがモラが食い下がってくる。



・終了時の印象はモラが差しきったかんじだった。115-113モラが基準でそこから許容範囲がプラマイ2ポイントといったところか。
・3Rとか7Rは「モラはイロモノ」という先入観がなければモラのRにみえてたかも。
・最初は硬かったが中盤以降はスイッチを交えたしつこい攻めでフォレストのボクシングを封じた。
・フォレストの長い右を打たせない位置に常に頭をおこうとしてたし、微妙なRのポイントの掠め取り方みてもなかなかクレバーな男だ。
・フォレストは中盤以降ムキになってモラに応戦する場面が増え、ジャブが少なくなったのが敗因か。
・はまった時は滅法強いが、肉体的、そして精神的にも安定性という面では頼りないボクサー。そんな評価で落ち着きそうだ。
・二階級制覇を達成したとはいえ素質が完全には開花せぬまま黄昏てしまった感が強い。
・どんな武器を持っているかより、持ってる武器をどう使いこなすかが重要なのだ、と改めてかんじた。上手く使いこなす能力、それも素質だ。

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