Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

トニーvsオケンド(2008年12月13日カリフォルニア)

2008年12月15日 | ヘビー級
◎オケンド 114-113 トニーX  

1R トニー10:9(トニー10:9オケンド)
2R トニー10:9(トニー20:18オケンド)  
3R トニー10:9(トニー30:27オケンド)
4R トニー10:9(トニー40:36オケンド)   
5R オケンド10:9(トニー49:46オケンド)  
6R オケンド10:9(トニー58:56オケンド)   
7R オケンド10:9(トニー67:66オケンド)  
8R オケンド9:9(トニー76:75オケンド)
9R トニー10:9(トニー86:84オケンド)  
10R オケンド10:9(トニー95:94オケンド)
11R オケンド10:9(トニー104:104オケンド)
12R オケンド10:9(トニー113:114オケンド)   



<Official>
◎トニー SD オケンドX

デビッド・メンドサ(アメリカ)115-112:トニー
マーティ・デンキン(アメリカ) 114-113:トニー
トニークレブス(アメリカ)116-110:オケンド



<memo>
1R トニーの動きはなかなか軽快でゆっくりプレス。オケンドが左フックをダックしたところに右を上から叩き込みグラつかせた。
2R オケンドが積極的に手を出すが置くようなパンチで勘のいいトニーは楽々かわし時にはカウンター、それもアッパーでもとる。
3R オケンドの右をかわしざま放つトニーの右がよく当たる。キャンパスが滑るのか気にする仕草をみせる。
4R ロープ際にバックステップしたトニーが滑ってリング下に体半分転げ落ちるハプニング。ポイントはダブルジャブやカウンターでトニー。
5R トニーは中休みか前には出るが手数が少なかった。よく応戦して大きな右も入れたオケンドに。
6R 前の回とほぼ同じ流れ。終盤いい右カウンターを叩き込んだトニーだがポイントを奪うまでには至らなかったとみた。
7R トニーのプレッシャーから解放され力強い右ショートを打つ余裕がでてきたオケンドがこのパンチを軸に懸命に手を出す。
8R オケンドの巻き込むような右がラビットとなり既に幾度か注意されていたため減点1。しかし相変わらずの展開でポイントはオケンド。
9R トニーもやや奮起していい右カウンターを中心に攻めるがオケンドも負けずに右を返す。微妙だがトニーに。
10R 接近したRではあるがポイントは右カウンター狙いのみの横着なトニーにはいかず献身的に攻めるオケンドに流れるだろう。
11R 年齢のためかトニーの出力が上がってこない。見切ってはいるのだろうがオケンドの右を食らうこともしばしばで明確に失った。
12R ここはポイントを抑えたいトニーだがグラブタッチ直後右クロスでグラつく。攻めも空転しオケンドの反撃を許し試合終了。


・トニーの序盤の動きは良かった。後半も反応自体は鈍ってないように見えたが体が言うことをきかないかんじだった。
・思えば序盤からしばしば見せていた足のすべりを気にする仕草は下半身が今ひとつ自分の意のままになってないシグナルだったのかも。
・正直トニーの楽勝と思って見てたので前半はオケンドの手数を過小評価しすぎた気もする。特に2Rとか。
・そういうの含めてトニーにはラッキーな判定だったとおもう。ゲストのアレオラは115-112でオケンド。
・逆に言えばオケンドはホリィ戦に続きアンラッキーな判定なんだけど立ち上がりの悪さもそれに絡んでるから勿体無い。
・硬さもあたのかジャブなんか伸びない上に戻しが遅くこれは最後までいかないだろうとおもったほど。
・ブラックライノウを仕留めたときも同じように右が冴えてたけど同じようにラビットを注意されてた。独特な打ち方で見えにくいんだろう。
・ベテランらしくペース配分してるのかとも思ったが中盤以降のトニーはやはり疲れてたのだろう。
・加えて最後のほうはイラ立ちからか精神的にも不安定にみえた。相手変更もあったし調整不足かもしれないが歳も歳だし心配。
・ただあの性格だから調整不足でも周りも納得してしまうしここぞの時には仕上げてくるという妙な安心感があるのも確か。
・オケンドと同程度の体格までなら持久力さえあれば技術と瞬間のスピードで充分世界トップレベルともまだ渡り合えそう。
・ただ2M級のビッグマンたちの体格を扱う体力はもう残してないようにおもう。

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