Taira

自転車・日記・インテリア

10.完成 (まとめ)

2005-06-01 | Repair of chair
1.椅子の紹介 (修理前)
2.作業工程
3.脚部のクリーニング
4.塗装を剥がしました
5.合板の補修
6.ビス穴の補修
7.ヤスリがけ
8.塗装
9.パテ部分の色づけ


ようやく完成まで漕ぎ着けましたw
初めてのリペアにしては上出来かな?

Before


After


シェルの後ろのヤスリがけが不十分だったかな?
ブナ材は乾燥で割れやすい。
まして、突板のように薄いものだと木目に沿ってヒビが入りやすい。
ヒビの入った部分には黒ずみが・・・。
私の腕でキレイに仕上げるのは困難です。(言い訳w)


座面と背板 


背板

座面から背板

座面裏

補強のために埋め込んだプレートはどの角度からも見えません。大成功!!( ̄ー ̄)ニヤリ


【失敗談?】

7.ヤスリがけ完了時の色が忘れられないw
 木の本来の色とでも言うのでしょうか。
 塗料をラッカーとかウレタンの塗膜タイプのクリアで仕上げれば・・・。

 ごらんの通り、オイルフィニッシュだとクリアの物でも濡れた感じの色に仕上がります。
 今回、オイルフィニッシュを選んだ理由は、作業性の他にもう1つあります。
 この椅子のシェルは背もたれに体を預けるとグニァ~~っとビックリするぐらい変形しますww
 さて、塗膜がこの動きに追従できるか?塗膜が割れる?
 そんな懸念がありましたので浸透タイプのオイルフィニッシュを選んだ訳です。
 塗り重ね可能でメンテも楽だしね。

 それでも、クリアラッカーにチャレンジしてみれば良かったかなぁ~と思う時がありますw



【今回のリペアで学んだ事】

・作業は根気よく!
 時間と手間を惜しんではいけない

・無垢の木は何度でも美しく蘇る
 ヤスリがけと塗装が安易に行える。
 無垢の木で作られた家具は高価だが、メンテナンスをすれば長く美しく使える。
 脚部(ブナ無垢)の作業をして、改めてその価値が分かった。

・合板(プライウッド)のひび割れ等の補修は困難(無理?)
 ひび割れの進行をある程度止めることは出来る。
 しかし、一度失った強度は戻らない。
 ビンテージ品を購入する際は要注意。



なかなかの長編となってしまいましたRepair of chair
ホント楽しかった。老後の趣味にしたいですよw (今は無理wwww)
古い家具を買って、リペアして売る。そのうち自分で作ったりして。
あぁ、家具屋さんになりたいwww

思い入れ一番の椅子になりました。

9.パテ部分の色づけ

2005-05-26 | Repair of chair
1.椅子の紹介 (修理前)
2.作業工程
3.脚部のクリーニング
4.塗装を剥がしました
5.合板の補修
6.ビス穴の補修
7.ヤスリがけ
8.塗装

前回、次で最終回と書きましたが訂正しますw
5.合板の補修でエポキシパテを埋めましたが、パテ部分の仕上げを忘れていましたww

 目立っていますね

このまま完成とするわけにはいきません。(`・ω・´)


 住まいのマニキュア

ホームセンターで見付けたこいつで色をつけようと思います。
思ったより高かった・・・・(! ̄д ̄)


 ヌリヌリ

適当なペンをセレクトして、塗ってみる。


 おっ!

いいじゃん!いいじゃん!
遠目だと補修箇所が分からない。
もうちょっと手を加えてみます。


 おおっ!!

これだけ綺麗になればOK!!!(・∀・)
いやぁ~、何事もやってみるもんです。

次こそ最終回ですww

8.塗装

2005-05-18 | Repair of chair
1.椅子の紹介 (修理前)
2.作業工程
3.脚部のクリーニング
4.塗装を剥がしました
5.合板の補修
6.ビス穴の補修
7.ヤスリがけ

ようやくここまで来ましたw
塗装をします。
使うのはコレ

ホームセンターで買いました。
カンペチークオイル

塗料の説明書きに従って作業を進めます。

ハケで塗る

布で塗りこむと思っていましたw
木目に沿って塗っていきます。

たっぷり塗る


簡単、簡単!

同じようにシェルも塗ります。
10~30分放置して、木によく浸透させます。

拭きとり

布で余分なオイルを拭き取ります。

ゴシゴシ

拭き取り完了!

この後、1~2日乾燥させ、1000番のサンドーペーパーで木目に沿って磨き上げます。

7.ヤスリがけ

2005-05-12 | Repair of chair
1.椅子の紹介 (修理前)
2.作業工程
3.脚部のクリーニング
4.塗装を剥がしました
5.合板の補修
6.ビス穴の補修

ヤスリがけをします。


ポイントは木目に沿ってかける事!
あとは気合! (`・ω・´)シャキーン

って、説明になってませんので少し詳しく書きますw
まず100番の紙やすりで削ります。
100番の威力はかなりのものです。
ちょっとしたキズなんて削り落としてしまいます。
全体にムラなく、細かな部分も丁寧に。

仕上げは240番です。
240番は「削る」と言うより「磨く」に近い。
磨いていくと木に艶が出てきます。
ちょっと感動しましたw (´◕ฺω◕ฺ`) ヨミガエッタ

またしても筋肉痛ですよwww



予想以上にキレイになりました。

座面

あれ、影が・・・・
色ムラではありませんwww

脚部

黒ずみも取れましたよ!

シェル

手垢が気になるので素手で触れない。
軍手をして持ち運んでいますw

もうすぐ完成です。
残るは塗装のみ!

6.ビス穴の補修

2005-05-11 | Repair of chair
1.椅子の紹介 (修理前)
2.作業工程
3.脚部のクリーニング
4.塗装を剥がしました
5.合板の補修


座面のバカになったネジ穴を補修します。

 ビス頭より穴が大きい

補修の方法を色々と考えました。
技術的な制限もありますからねw

一番簡単なのが、もう1枚丈夫な板を貼る方法。
でも貼る板の厚みだけ座面の高さが上がってしまう。
オリジナルのデザインが狂うので却下。

で、考えた末に行き着いたのが以下に紹介する方法です。
(あくまで素人考えですのでww)

この辺りに

金属のプレートを埋め込みます。

プレートのサイズは幅15mm、長さ98mm、厚み1mmです。
穴は、大5mm、小3.5mmが交互に並んでいます。
5mmの穴がビスのサイズに合います。
これならビスが突き抜けることはないでしょうww

慎重に・・・

穴の位置を合わせて、鉛筆でくるっと記しを付けて・・・
輪郭をカッターで切っていきます。

緊張するぅうううう!
4mmの厚さの座面に1mmの溝を掘っていきます。

 ガリガリ

次に、彫刻刀で削っていきます。
彫刻刀を握ったのは何年ぶりだろう?

こんな感じに

思ったよりキレイに彫れましたよ!

才能あるかもwww

ピッタリ!!!!

こいつが要!!!

全ては接着剤の強度に懸かっています。
この接着剤は「木」と「金属」を接着できるそうです。
信じますよ!くっつけて下さいよ!


只今、乾燥待ちで~す。


5.合板の補修

2005-05-07 | Repair of chair
1.椅子の紹介 (修理前)
2.作業工程
3.脚部のクリーニング
4.塗装を剥がしました


シェルのヤスリ掛けに先立って、補修をしておきたいと思います。

背板部分

合板が捲れかかっています。
厚さ4mmの薄い合板ですので、こういった不良箇所が命取りになりそうです。



どこにでもある木工用ボンド(水性の酢酸ビニルエマルジョン系)を隙間に詰めます。



固く絞った水雑巾で余分なボンドをふき取ります。
後はクリップ等で留めて1日置いておきます。
ボンドは硬貨したら透明になります。
多少はみ出してもOK。
ヤスリで削り落とします。


合板が欠けている所はエポキシパテを詰めました。
とりあえず座面裏の目立たない部分に実験です。

4.塗装を剥がしました

2005-05-04 | Repair of chair
1.椅子の紹介 (修理前)
2.作業工程
3.脚部のクリーニング

ごめんなさい。
座面のクリーニングは記録していません。(;´Д`)ゴミン

とりあえず塗装を剥がしましたのでご覧下さい。

すこしキレイになった?

 座面
ムラがあるなぁ~

 背板
うん!なかなかキレイ!! (`・ω・´) ウッシ!

 背板裏側
まだ少し塗装が残ってる。 (´・ω・`)ショボーン


シェル部分は脚部より苦労しました。
塗膜が強く、削るのに手間が掛かりました。
現在、腕が筋肉痛ですw

それから、シェル部分は合板で出来ているので水でバシャバシャ洗えません。
雨晒しになった合板は層が剥がれてますよね。合板は水濡れに弱いんです。
ですからスポンジヤスリでの削り&洗いの荒技が使えませんでしたw
ヤスリがけが出来ていませんので、現時点では脚部より出来が悪い。

若干、塗料が残っているのですが、ヤスリがけに進もうと思います。

3.脚部のクリーニング

2005-05-02 | Repair of chair
1.椅子の紹介 (修理前)
2.作業工程

作業に入ります。
デリケートな座面は後にして、とりあえず脚部の作業を進めます。

①分解
脚部を分解してみます。
ゴムのハンマーで傷を付けないようにコツコツ叩きます。
叩きます。
叩きます。


・・・・


叩く。
叩く!!! (`・ω・´)ウオーーー


外れそうにありません・・・・・・ (´・ω・`)




②塗料を剥がす
①のことは忘れてサクサク進みますwww

ホームセンターで買った剥離剤を塗ってみます。
 ペタペタ

「たっぷり付け、20分程度おきます」とのご指導でしたが、
塗っている最中から泡が出てきました。
塗装が古いので剥離しやすかったのかな?

 塗り終わった直後

白い部分は泡です。

 ゴシゴシ

20分待つまでもないかな?
スクレーパーで削っていきます。
先生は金属製のスクレーパーを使っていましたが、わたしは弱気にプラスチック製ですwww

剥離した塗膜はネバネバしています。
糊のような感じです。

 ジャブジャブ

塗膜剥が思ったより手間だったので荒技をくり出しましたwww
手にしているのはスポンジヤスリの100番!
白木洗剤を水に薄めてスポンジヤスリで削り&洗いの合わせ技。(我流)
木目に沿ってスポンジを動かす。

 スリスリ

黒ずみが取れますように。


手でなぞって全体をチェック。   (;゜∀゜) コンナモンカナ
洗剤が残らないようにしっかり濯ぐ。
そして陰干し。


本日の作業はココまです。
長時間にわたり作業に熱中すると嫁が・・・きっと・・・ ((;゜Д゜)ガクガクブルブル  
次回は座面のクリーニングをします。

2.作業工程

2005-04-30 | Repair of chair
前回のお話

ネットで検索をかけて情報収集しました。
とりあえず作業工程と作業の内容をまとめました。

※「ちょっ、おまえ・・・間違ってるって!」と思った方はご一報下さいww


①分解
がたつきがあれば可能な限り分解する。
接合部をこわさないように根気よく。
Antique Fan 『西洋家具の修復』


②塗料を剥がす
この椅子は元々はラッカーが塗ってあったのかな?
古い塗膜をしっかり落とす。
剥離材を塗ってスクレーパーで削り落とす。
HACK BERRY

その後、洗剤で洗う。

洗剤はコレでいいかな?


③ヤスリをかける
長年染みついた手垢やキズを削り落とす。
100番のサンドペーパーで荒削りして、仕上げは240番。
局面だらけの椅子なんでサンダー(ヤスリがけマシン)は使えない。
全て手作業でコツコツと。
木目に沿って削ること。


④欠けた部分の補修、座面ビス穴の修理
所々に欠けがある。
埋木やパテ等で補修するorそっとしておくw

※座面のビス穴の修理については別枠でじっくり考えます


⑤組立て
接合部に接着剤を塗って組立てる。
あらゆる方向からクランプ(万力みたいなヤツ)で固定して放置。

 固定したまま1日置いておく
Antique Fan


⑥塗装
最後に仕上げ。
素人にも簡単なオイルフィニッシュで仕上げたいと思います。
場合によってはオイルを塗る前にオイルステンで色づけをする。

 塗り込んで

 磨く
Knock on wood


こんなところでしょうか?


問題は沢山ある。
まず①分解して大丈夫か?二度と元に戻らないこともありうるwww
脚にがたつきはないが、接合部に隙間がある。
分解して再接着するべきかなぁ?
②、③は根気さえあれば大丈夫だろう。
で、問題は④補修
仕上げをオイルフィニッシュにするつもりなんで、下手にパテなんか使うと目立つ恐れがある。
埋木にチャレンジか?

1.椅子の紹介 (修理前)

2005-04-28 | Repair of chair
椅子のリペアにチャレンジします。
リペアする椅子はJason(ジェーソン)です。


デザイナー :Carl jacobs (カール・ヤコブス)
椅子の名前:Jason (ジェーソン) 1950年デザイン
メーカー  :KANDYA 1950-1970年生産
手頃な価格のスタッキング・チェアとしてデザインされた「ジェーソン」は、一枚の合板から成るひじょうに弾力性に富んだシェルを持つ。
シェルに空いた隙間から脚を通して重ねられる。後に金属脚の別バージョンも生産された。   【1000チェア】より

オークションで手に入れました。
年式は不明です。生産が1970年までなので、最低でも35年の月日を重ねたことになります。
コンディションは良くないです。

 座面と背板
塗装のバゲと小さな傷が無数にあります。
大きな割れや欠けはありません。

 背板
削れたような傷があります。

 座面から背板
座面と背板が一体となっている椅子のウィークポイントです。
幸いなことに大したダメージはないですが、小さなひび割れがあります。

 脚
座面と脚は真鍮の木ねじ3本で留まっていました。
ネジ山が痛んでいましたが、ドライバーを押しつけるように回して外しました。

脚の部分は無垢のブナ材です。
こちらも座面と背板同様に塗装のハゲと小さな傷があります。
脚の先は黒ずんでいます。

 座面の裏
問題の箇所です。
座面に空いている穴は座面後部のビス穴です。

 ビス穴の拡大
この部分の合板が痛んで、穴がビスの頭より大きくなっています。
このビスが機能していません。
修理が必要です。

 ビス穴の座面側

オークションの商品説明が詳しく書かれていたので、現品を見ても想定の範囲内でした。
この椅子の入札開始価格は10,000円で、落札した価格も10,000円です。
つまり入札したのは私だけwww

この椅子を10,000円で買った私は変わり者???
なんとか綺麗にして自慢できる姿に変えてやる!!