蛙の旅も3日目。2日目には雨に降られ、ホテル到着は遅れ、近所に晩飯を食えそうなところはあるけど出歩く元気もなく、自販機カップ麺を食った後、濡れたスニーカーを乾かし、靴の中敷を風呂場で洗い……。初日が順調すぎた分、ボチボチ運が落ちてきた模様。最終日はどうなることかと思っていましたが、案外良い滑り出しとなりました。
この日のテーマは、レトロハント。万博は先輩のお友達に只で券を貰ったのをいいことに、午前中で切り上げ。残りは、大須演芸場と
名古屋市市政資料館にて取材(何の?)に力を傾注することにしました。
先ずは、朝、熱田神宮におまいり。本宮だけをお参りするという超ショートカットルート(土塀だけは、ちゃんと見ました)。しかも、100円ぽっち(税込み)で旅の安全を祈願する、ムシのいい蛙がここに一匹。
早すぎるので、当然「きよめ餅」の本家は開いていませんでした。しかし、運よく駅のコンビニお土産&名物コーナーでGET。
一路名古屋駅へ。リニモに乗ってその滑るような動きに感激した後は、大須へ。

伝説の大須演芸場。東京と大阪を除く地域で唯一(?)頑張っている、希少価値の高い寄席。落語ファンを自称する者なら、行かずしてどうする!
大須観音のすぐ裏手辺りなので、案外迷わずに行けました。その順調っぷりに気をよくしていたのですが……。客が少ないと噂の大須演芸場。しかし、今日に限って(?)何故か人がどんどん入っていくんですけど?しかも、入口にはモリゾーとキッコロがいる……(
)。なんか法被きたおにーさんやら、綺麗に着物を着こなした女将さんふうの人もいる……。不気味な予感がしつつも、「きっと愛知博で盛り上がって、イベントか何かやってるんだ!ひょっとしたら、ローカル番組の収録があるのかもしれない」と、無理やり良い方向に考えようとしていたのですが。
入っていく人々が、キッチリスーツにネクタイ姿というのがおかしい。
入口で缶入り飲料を配っているのがおかしい。
受付の人も、入っていく人も、何かの参加証みたいなものを首からぶら下げているのが、絶対おかしい。
入口をよく見ると、「本日の演芸場は、休演いたします。申し訳ございません」の文字が。
今日帰る旅行者たる蛙に、ショックで落ち込んでいる余裕は無いので、周辺の商店街を軽く廻った後、名古屋市政の中心部・名城周辺へ。(でも、煎餅屋のみたらし団子は美味かった)
しかし、人間万事塞翁が馬の言葉どおり、ここまでのツキの無さが、最後で一気にスペシャルラッキーに変わりました。
本来は、予備の予備、実現の可能性が一番低かった、名古屋市市政資料館に行くことができました。
外観は見ての通り、いかにも庁舎風の建物ですが、入口にドームがついていたり、レンガとタイルの紅白使い分けも中々装飾的。尾張名古屋気質というものでしょうか、レンガ建築の中でも大変華やかな雰囲気を纏っています。しかも、これが何の建物だったかというと、名古屋控訴院(戦後に名古屋高等裁判所)、つまり法廷だったというから、驚きです。
中に入ると、正面玄関のゴージャスっぷりに更にびっくり。資料館公式サイトのボタン一番上「市政資料館案内」をクリックしてみてください。つややかに輝く石造りの手すり、天井は広々と高く、ステンドグラスが燦然と輝く。玄関の写真だけ見せられたら、ホテルと言っても通りそうです。
レトロファンの血が騒ぎ、片っ端から歩きたおし、写真をとりまくる蛙。撮り進めていくうちに、分厚い絨毯を敷き詰め、ピカピカ光るテーブルと丁寧に布が張られた椅子が置いてある部屋に。薄暗く、何とかシャッター無しで良い写真を撮ろうと粘っていたところ。
「あのすいません」
と、声をかけられました。
「はい?」
と振り向くと、見るからに職員の方。
「事務所で写真撮影の許可をとられましたか?」
「え?許可がいるんですか?!」
「いえ、他の場所はかまわないんですが、この部屋は撮影禁止でして」
と言っておじさんが手を指す方向には、カメラにペケをしたマークが。
…………しまったぁつっっ!!
写真に気を取られて、完全に見落としていました。監視カメラに妙な蛙が一匹映っていたんで、慌てて飛んできたんだろうなぁ……。すいません、おじさん、ご迷惑おかけしました。
これが、(最後JRの立ち食いきしめんを逃したことを除けば)この旅のドジのふみ収めでした。
常設展示案内の図録があったので、当然購入。これだけの素晴らしい建物を維持するにはかなりのお金がかかる筈なのに、入場料はタダ!
入場料無料の施設が財政事情から100円のお金でもとりだすと、途端に入場者がガタ落ちするのはよくある話。だから、入場料をとれとは言えないけど、もし募金箱があったら、500円ぐらいは入れてきた。月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)、第3木曜日(祝日に当たる場合は第4木曜日)、12月29~1月3日を除く日で、名古屋に行ったレトロファンは、他の何を逃しても見るべきです。
外には
代書屋さん、すなわち司法書士の事務所が並んでいる辺り、やっぱり法律の町。(桂枝雀師匠ファンの方は「でーしょやさん」と読みましょう)

名古屋は、レトロだけ取り上げても面白いところが一杯でした。その価値に名古屋自身が気がついていない辺りが残念。レトロを売りにしている他の観光地に、絶対対抗できるのになぁ……。
また行きたいです。そして、きしめんと名古屋コーチン食うぞ!
この日のテーマは、レトロハント。万博は先輩のお友達に只で券を貰ったのをいいことに、午前中で切り上げ。残りは、大須演芸場と

先ずは、朝、熱田神宮におまいり。本宮だけをお参りするという超ショートカットルート(土塀だけは、ちゃんと見ました)。しかも、100円ぽっち(税込み)で旅の安全を祈願する、ムシのいい蛙がここに一匹。
早すぎるので、当然「きよめ餅」の本家は開いていませんでした。しかし、運よく駅のコンビニお土産&名物コーナーでGET。
一路名古屋駅へ。リニモに乗ってその滑るような動きに感激した後は、大須へ。

伝説の大須演芸場。東京と大阪を除く地域で唯一(?)頑張っている、希少価値の高い寄席。落語ファンを自称する者なら、行かずしてどうする!
大須観音のすぐ裏手辺りなので、案外迷わずに行けました。その順調っぷりに気をよくしていたのですが……。客が少ないと噂の大須演芸場。しかし、今日に限って(?)何故か人がどんどん入っていくんですけど?しかも、入口にはモリゾーとキッコロがいる……(

入っていく人々が、キッチリスーツにネクタイ姿というのがおかしい。
入口で缶入り飲料を配っているのがおかしい。
受付の人も、入っていく人も、何かの参加証みたいなものを首からぶら下げているのが、絶対おかしい。
入口をよく見ると、「本日の演芸場は、休演いたします。申し訳ございません」の文字が。

今日帰る旅行者たる蛙に、ショックで落ち込んでいる余裕は無いので、周辺の商店街を軽く廻った後、名古屋市政の中心部・名城周辺へ。(でも、煎餅屋のみたらし団子は美味かった)
しかし、人間万事塞翁が馬の言葉どおり、ここまでのツキの無さが、最後で一気にスペシャルラッキーに変わりました。

外観は見ての通り、いかにも庁舎風の建物ですが、入口にドームがついていたり、レンガとタイルの紅白使い分けも中々装飾的。尾張名古屋気質というものでしょうか、レンガ建築の中でも大変華やかな雰囲気を纏っています。しかも、これが何の建物だったかというと、名古屋控訴院(戦後に名古屋高等裁判所)、つまり法廷だったというから、驚きです。
中に入ると、正面玄関のゴージャスっぷりに更にびっくり。資料館公式サイトのボタン一番上「市政資料館案内」をクリックしてみてください。つややかに輝く石造りの手すり、天井は広々と高く、ステンドグラスが燦然と輝く。玄関の写真だけ見せられたら、ホテルと言っても通りそうです。
レトロファンの血が騒ぎ、片っ端から歩きたおし、写真をとりまくる蛙。撮り進めていくうちに、分厚い絨毯を敷き詰め、ピカピカ光るテーブルと丁寧に布が張られた椅子が置いてある部屋に。薄暗く、何とかシャッター無しで良い写真を撮ろうと粘っていたところ。
「あのすいません」
と、声をかけられました。
「はい?」
と振り向くと、見るからに職員の方。
「事務所で写真撮影の許可をとられましたか?」
「え?許可がいるんですか?!」
「いえ、他の場所はかまわないんですが、この部屋は撮影禁止でして」
と言っておじさんが手を指す方向には、カメラにペケをしたマークが。
…………しまったぁつっっ!!
写真に気を取られて、完全に見落としていました。監視カメラに妙な蛙が一匹映っていたんで、慌てて飛んできたんだろうなぁ……。すいません、おじさん、ご迷惑おかけしました。
これが、(最後JRの立ち食いきしめんを逃したことを除けば)この旅のドジのふみ収めでした。
常設展示案内の図録があったので、当然購入。これだけの素晴らしい建物を維持するにはかなりのお金がかかる筈なのに、入場料はタダ!
入場料無料の施設が財政事情から100円のお金でもとりだすと、途端に入場者がガタ落ちするのはよくある話。だから、入場料をとれとは言えないけど、もし募金箱があったら、500円ぐらいは入れてきた。月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)、第3木曜日(祝日に当たる場合は第4木曜日)、12月29~1月3日を除く日で、名古屋に行ったレトロファンは、他の何を逃しても見るべきです。
外には


名古屋は、レトロだけ取り上げても面白いところが一杯でした。その価値に名古屋自身が気がついていない辺りが残念。レトロを売りにしている他の観光地に、絶対対抗できるのになぁ……。
また行きたいです。そして、きしめんと名古屋コーチン食うぞ!