Tak's 雑記帳

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止まってしまうか

2005-07-28 21:04:41 | その他
次期シャトルの打ち上げ見合わせ 断熱材落下でNASA (朝日新聞) - goo ニュース

 今回のこの事件は世界的な宇宙開発に影響を及ぼすのかもしれない。非常に多くのカメラから捉えたシャトルの打ち上げ風景には、断熱パネルが剥がれるシーンがいくつか映っていた。今のところはシャトルから剥がれたと見られる断熱パネルが気がかりである。そもそも国際宇宙ステーション(ISS)は、これまで規模の縮小や度重なる計画の延期にさいなまれてきた。ブッシュ大統領は2010年までにシャトルの打ち上げをやめるといっているが、本当にやめてしまうと国際宇宙ステーションは中途半端に出来上がりかねない。
 スペースシャトルはそれまでのロケットと違い、繰り返し使えるように設計されていた。外部燃料タンク以外の主要なパーツ(シャトル本体と固体ロケットブースタ)を繰り返し使うことでコストダウンをはかり、短時間で再び発射できるというのが利点だった。しかしながら、いまだにフロッピーディスクドライブに5インチタイプのものを使うなどその古さはさすがに時代遅れも甚だしいものとなってきているらしい。そのような古いパーツを使う理由は、これまで問題がなかったからというのが大きいという。新しいパーツが宇宙で耐えられるかどうかは相当実験を繰り返すか実際宇宙に持っていってみないと分からない。それには大変なコストがかかることになる。米ソの宇宙開発冷戦時代ならやるのかもしれないが、今アメリカはイラクを始め世界中で治安維持をやろうとしているわけで、既に動いているものをわざわざ高いコストを払ってグレードアップするよゆうはない(と思う)。

 果たしてその考え方が今回の事件につながったかどうかは別にしても、今宇宙にいるクルーの回収は一体どうなるのだろうか?ディスカバリーの代わりのアトランティスも打ち上げができないとなると、後はロシアの宇宙船ソユーズしかない。しかしながらソユーズは3人乗りの宇宙船で、運転には最低1人を要するため一度に2人までしか回収はできない。
 予想以上に今回のクルーは宇宙に長く留まってしまうかもしれない。なんにしても安全に帰還することを願う。