昨日は研究会で
日本のアレルギーの最先端の研究をしてるM先生の講演を聞きました。。
彼とは昔からの知り合い。。旧友です。。
懐かしさとともに。。自分とは違う世界に行ってしまった淋しさで溢れました。。
しかし!すごい!!何でも知ってる!!
現在どこまで解明されてて、何がわかってないかすべてを的確に答えられる。。
素晴らしい講演でした。。
アメリカの免疫アレルギー学会AAAAIに7題演題発表!!!って??
まさに日本のアレルギー研究のリーダー的存在になっています。。
私と同じ年??!!
片や私は一般小児科医。。
私も研究生活をしていただけに、ちょっと悲しい物があったりして。。
彼のテーマは”アレルギーの発症予防”
アレルギーの発症は小さい頃にもう決まっていて、胎内ですでに始まってしまう。
例えば妊娠早期に母親にアレルギー性鼻炎の症状があった人と
妊娠後期にアレルギー性鼻炎の症状があった人では
早期にアレルギー性鼻炎の症状があった母親から生まれた子がアレルギー性鼻炎を
発症する確率が高くなってしまうらしい。。。
要するにすでに鼻の器官が形成される時期にすでに遺伝子が働いて
アレルギーを発症する準備状態が形成される (エピジェネティクスというらしい)
腸内細菌叢は経腟分娩で生まれた子は生まれて早期に形成されて
それが自分なりの細菌で形成されてくる。。よく言われるプロバイオティクスで
今のところすごいデータはまだ出ていないし、腸内細菌叢を継続的に変えることはできないらしい。。
など、豊富なデータを示して説明していただいた。。
すごい!の一語につきました。。
恐れ入りました。。。
あと授乳のお母さんの偏った食事の功罪とか、犬が猫よりアレルギーには有利だとか
衛生仮説の証明だとか。。
(衛生仮説とは乳幼児期の生活環境がその後のアレルギー発症に関係する仮説)
小さい頃に感染を8回以上繰り返している子がなりにくい!!などなど。。。。
話が一般臨床からモレキュラーまで。。素晴らしい講演でした。。
今日はたぶん老人ホームに入ってらっしゃるお父様の所に寄ってられるはず。。
きっとお父様もご子息の活躍を喜ばれているはずでしょう。。。
彼には本当にこれからの日本の研究リーダーとして頑張って欲しいものです。。。
人気blogランキングへ 久しぶりに感動をありがとう。。。。私も研究したくなった。。
医学とは 目に見える臨床ばかりでなく、日々研究されている方々の御苦労があって、ゆっくり進んでいくのではないのでしょうか。
インフルエンザにかからないからアトピーになる(アレルギーが出る)ってことですよね。
でも、両親そろってアレルギー持ってれば、子供も当然アレルギー持ってますよね。確かに私もインフルエンザかかりません。
患者もがんばります!
多分、それぞれの役目があるのではないでしょうか?
私は教える立場になってしまいましたが、それが今の役目だと思ってます。
末っ子さんのお耳、早く治りますように。
頼りになる先生は身近にいてほしいし、大切にしたいと思っています。
でも、うちの5番目耳が切れたりしてるんですが。。。。
すごーい!5人兄弟、やりましたね!
研究って、ほんと大切ですね。