典虚てん手古舞

我が為の日々の記録! 74歳

9時まで5時間もある!で、ニューオリンズ・ジャズの

2010年11月18日 | 【日録】今日は何した?どう過ごした?
 昨日、ニューオリンズ・ラスカルズの河合良一さんからお電話をいただき、
久しぶりゆえ、少し長話になりました。

 George・Lewis、1961年に出版された伝記本の、その日本
語訳があるとのお知らせなどなど・・・。
 発行部数400冊、公の頒布は終了しているがとのご連絡でした・・・。

 天下茶屋中学の芸術鑑賞会に<ニューオリンズ・ジャズ>の企画を出した
のは、1992年の春でした。

 その前年は、落語で知人を通して、当時の桂小文枝さんに来て頂ています。
担当者がなんとなく決めるのではなく、<演劇・インターナショナル・日本の
古典>のサイクルで、生徒たちが卒業するまでに、彼らに多様な文化を触れて
もらおうを提案。当時は<多文化>という言葉や考え方はいまほど、ポピュラ
ーではなかったときね。

    四月当初の提案ですんなり通るはずはなく・・・。何度か、職員
会議を重ねた後にやっと!
    <学校>に巣食う教師の少なからずは、他の中学もしているなら、
ほいほい<真似>しますが、前例のないことにチャレンジ出来ない。

 ニューオリンズ・ジャズは、東梅田にライブのお店<ニュー・サントリー5>
で愉しむことが出来ます・・・。 
 私の場合は、韓国語塾の仲間のお医者さんに連れて頂いており、そのとき、
「子どもたちに触れさせたい」が、企画の動機でした。
 自分が感動してもいないことは、子どもたちには伝わりませんよ。

 1992年6月から93年3月はじめの中学のコンサートまで、数日を除き、
ほぼ毎週土曜日、<ニューサントリー5>に通いました。

 CDを買って、耳でジャズを考え、黒人差別の歴史の書物を読み重ね・・・。
被りつきに陣取って、サポータ・ファンのドクターに曲名を教えていただたいた
り、映画も何度もみましたね。

 『五つの銅貨』『ベニーグッドマン物語』『グレンミラー物語』

 ジャズの発祥については、クレオール文化やミンストレル・ショーにまで
遡ったら、きりがない・・・。
 わたくしの場合は、中学生か初心者向きのレベル・・・。

 西部劇など19世紀後半のアメリカの町、酒場でのピアノ演奏があります
でしょう?音をずらす<ラグ・タイム>奏法っていいますが、これが流行っ
た・・・。
 それと黒人の暮らしに結びついた音楽して、ゴスペル、すぴりちゃるといっ
た賛美歌系、ワークソング、ブルース・・・。

 古い、トラディショナルなジャズは、19世紀前後に、ニューオリンズで
生まれますのだ。
 しかし、第一世界大戦で、ニューオリンズの繁華街は閉鎖!

 その後、ミシシッピー川を遡ってシカゴにその中心が移っていきます。
『五つの銅貨』のシーンに、サッチモ、ルイ・アームストロングが蒸気船で
演奏しています。
 まあ、琵琶湖のミシガン号のイメージは、ここ

 シカゴに移ったジャズは、「南の地方」の意味で<ディキシーランド>と
呼ばれるようになる・・・。

 ベニー・グッドマンはアイルランド移民二世かな?
 一口に「白人も演奏する音楽なった」といわれますけれども、英語を話す
アイルランド系とか、少なくともお金持ちの音楽じゃない

 ラジオの普及でダンス音楽として、広がり、大編成のバンドが結成される。
これが1930年代
    しかし、この音楽は<スウィング>と呼ばれました・・・。

 1938年のカーネギー・ホール   ベニーグッドマンでしたっ
け? それともグレンミラー?

   第二次大戦の戦地への慰問、戦後はアメリカ進駐軍の駐屯地で
演奏される音曲となって、この日本でも広まっていきます。

    「この音楽は一体なにや?」
 ジャズのルーツを求める<歴史>研究もすすむ中で、たどり着いたニュー・
オリンズ!

 そこには、厳しい差別の中での労働で、歯も抜けた黒人の、かってミュージ
シャンだったお爺さんたちの姿があったという次第ですね。
 バンクジョンソン、ジョージ・ルイス・・・。

    ジョージ・ルイスは1963年から3回来日公演したそうです。

     
 この公演に熱狂した若者たちの中から、「ジョージ・ルイスの子ども
たち」と称される<ニューオリンズ・ラスカルズ>が誕生いたします。

 リーダーの河合良一の宝物は、ジョージ・ルイスが愛用、大切にして
いたクラリネット  → ミセテイタダイタコトアリマス

         

 早いものです・・・。1993年3月5日
 天下茶屋中学でのコンサートは、選曲も河合良一さんと相談しながら・・・。
舞台のつり看板も手伝ってもらいながら、描きました。生徒にくばるパンフレッ
ト、プログラムも自分の言葉で書き上げた・・・。
 当日は司会もでした。

 しかし、何よりも嬉しかったことは、あの中学校の同僚と力を合わせて一緒に
すすめられたことですね。

 <英語科> キング牧師のI have Dream・・・。授業の中で
公民権運動の映像を生徒達はみました。

 <音楽科> 生徒達が舞台にたち、「聖者の行進」をラスカルズとともに合
奏を・・・。

 
 来年は、<ニューオリンズ・ラスカルズ>もなんと、   50周年。

 このラスカルズの演奏する曲は、みんなそれぞれ趣があって、好きです
がも<至上>と賞賛したいのは、教会で演奏される賛美歌ですね。

 死を間近にした妹、体調がいいときに<サントリー5>に連れて行き、
一緒に胸を熱くしたという思い出もあります。
 妹の遺児、一歳半も、逞しい消防士一年生・・・。<了>


     ブログで空腹をごまかすことができましたぁ。  am8:21





 


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