病棟転換型居住系施設について考える会

世界に誇る日本の精神病院の病床数と長期入院者の問題とは…。削減した病床を病院敷地内の居住系施設に転換する問題とは…。

福祉新聞 2014年7月7日「病棟転換に反対 当事者抜きと批判も」

2014-07-12 10:25:17 | 報道
福祉新聞 2014年7月7日「病棟転換に反対 当事者抜きと批判も」
http://www.fukushishimbun.co.jp/topics/4713/2

 長期入院解消のため、精神科病棟を居住施設に転換する案を含む報告書が厚生労働省の検討会で取りまとめられるのを前に、6月26日、全国か ら約3200人が集まる 反対集会が都内で開かれた。集会後は「病棟に手を加え看板を『施設』と掛け替えても、そこは地域ではない」と反対する アピール文を厚労省に提出した。

 呼び掛け人の一人、長谷川利夫・杏林大教授は「入院している人たちを、そのまま病院に居住させることになる」と転換案を批判。転換によっ て、数字上は入院が 減り地域に帰れた人が増えたかのように見えても、根本解決にならないという。  障害者団体や家族会も「病院は家じゃない」「地域に帰るための支援態勢こそ整え て」などと反発している。

 集会中、リレートークでは、長期入院の経験者らが思い思いにステージで発言。「もっと早く退院できていたら人生はもっと楽しかっただろう。 電車の乗り方もイ ンスタントラーメンの作り方も分からなくなっていた」「入院生活はプライバシーや自由がないのがつらい」などと語った。

 厚労省での議論が、入院を経験した人や今も退院できずにいる人の意向を十分に踏まえず進んだことに対する批判も強い。検討会委員25人のう ち2人しか精神障害 当事者はおらず、精神科病院の経営者らの声が大きかったからだ。

 議論の材料にするため厚労省が5月に提示した患者意向調査の結果では「病院の敷地内にある住まいになら退院したくない」「退院して良かった のは自由があるこ と」という回答も多く挙がっていた。

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