ゾウさんは、案外と普段はじっとしている。こんなにお鼻を上げていたのは、実は鼻の側に飼育員さんが立って誘導していたため。ゾウさんのダイナミックさ、特徴の鼻、優しい顔、どのように相対して撮ろうかと思案するうち、ゾウさんだけで50枚くらい撮ってしまったが、後から見るとどれもこれも全く思うように撮れておらず、悲しいゾウ・・!
写真には写っていないが、キリンの喉を食べ物が通っていく様子を初めてみた。飼育員さんの説明によると、キリンも牛と同じように反芻するのだそうである。少量では気付かない程度であるが、大きなものを飲み込んだ後、あの長い首を食べ物が瘤を作って、おなかの方へ下っていくのが見えた。
「アフリカポレポレ」という本がとても良かった。写真家の岩合光昭氏の仕事に伴い、妻の日出子さんと娘の薫ちゃんがタンザニアで暮らした貴重な記録であるが、一冊読み終えると、自身もアフリカの広原で一緒に暮らしたかのような大きな高揚に包まれる。時折飛び出す薫ちゃんの発言がまた素晴らしかった。いつか、娘とあのように暮らしてみたいと、密かに仕込中である。