9月、運動会である。夫に似て足は短いが、私に似て足の速い娘は、チーム別リレーに出場が決まった。女の子で一番速く走るらしい。知らなかった。習い事もさせていない、面倒も見てやれない。駆け回ることくらいでしか己の能力を伸ばす術がなかったのだろうかと思うと胸が痛む。あるいは、いつも急ぎ足で、振り返りもせず歩く私の後を必死で追ううち、いつのまにか速くなっていったのか・・・。
早速、ラップの芯をバトン代わりにリレーの練習である。小出監督が忙しくて来てくれないので、コーナー周りや追い越し-、ウエブで情報を集めるしかない。それにしても走る時の娘はいつも笑っている。笑いながら走る。走るのが楽しくてならぬのであろう。こうした成長していく娘の姿は、いつも涙を誘う。運動会など号泣ものである。しかも今回は、チームの勝敗が決まる大盛上がりのトリのリレーである。やばいぞ運動会・・。やばいぞリレー・・。一人親莫迦よろしく泣き崩れているかと思うとため息がでる・・・などと言いながら、当日は学ラン着て(着た気分で)、声嗄らして応援してしまうんだろうな・・。走れ~~!!行け~~!!おらおら追い越せ、追い抜かせ~!!
8月はお盆に何とか帰省できた。親戚のおじさんおばさん達が娘をかわいがってくれた。自身が娘と同じ年頃にも同じ場面があったかと思い出され胸が熱くなった。
ジプシー生活をしていると、地元に根ざして生活している人達と感覚が違う。いつも今しかないという緊張に縛られている。短距離に目標と結果が見えないと先につながっていかない。しかし帰省するとそこには変わらない過去がゆったりと時を紡ぎ、今の時間を自在に束ね直してくれる。そこに娘の時間が加わっていくのを感動を持って見つめながら、係累の人達と時間を重ね合わせ、久しぶりに緊張を解きほぐしたことであった。
早速、ラップの芯をバトン代わりにリレーの練習である。小出監督が忙しくて来てくれないので、コーナー周りや追い越し-、ウエブで情報を集めるしかない。それにしても走る時の娘はいつも笑っている。笑いながら走る。走るのが楽しくてならぬのであろう。こうした成長していく娘の姿は、いつも涙を誘う。運動会など号泣ものである。しかも今回は、チームの勝敗が決まる大盛上がりのトリのリレーである。やばいぞ運動会・・。やばいぞリレー・・。一人親莫迦よろしく泣き崩れているかと思うとため息がでる・・・などと言いながら、当日は学ラン着て(着た気分で)、声嗄らして応援してしまうんだろうな・・。走れ~~!!行け~~!!おらおら追い越せ、追い抜かせ~!!
8月はお盆に何とか帰省できた。親戚のおじさんおばさん達が娘をかわいがってくれた。自身が娘と同じ年頃にも同じ場面があったかと思い出され胸が熱くなった。
ジプシー生活をしていると、地元に根ざして生活している人達と感覚が違う。いつも今しかないという緊張に縛られている。短距離に目標と結果が見えないと先につながっていかない。しかし帰省するとそこには変わらない過去がゆったりと時を紡ぎ、今の時間を自在に束ね直してくれる。そこに娘の時間が加わっていくのを感動を持って見つめながら、係累の人達と時間を重ね合わせ、久しぶりに緊張を解きほぐしたことであった。