ついにミヒとの再会の日はやって来た。
無謀にも私は講演前の楽屋を訪ねてしまった。
スタッフに断られいったん引き上げようとしたその時、偶然にミヒが出てきた。
あれから早27、8年だろか。私の目には月日を感じさせない昔のままのミヒの姿があった。そういえばなぜだかそこにうちのサンヒョクも現れたりして「父さん?」なんて声をかけるものだから、その声でミヒは私を振り返った。
ミヒの顔に一瞬驚きの表情が浮 . . . 本文を読む
私は昔ある大学で数学教授として毎日教壇に立っていた。最近の学生はなかなか理解が遅かったが、その学生達のペースで授業する事に私は妥協しなかった。
説明する片っ端から黒板を消し、いつもそのたびにがっかりする学生の声を背中に一人心地良さを感じているいつもの授業風景があった。
ある日そのいつもの教室に一人の高校生が現れた。
並み居る大学生達の中、一人すらすらと黒板を埋めていく生徒。ほう?とただ関心する . . . 本文を読む
さっきまでの賑やかな会話はどこへ?すっかり静かになったヨングク家のリビング。
ジヒョンの安らかな寝顔を見とどけてチンスクは台所の洗い物と格闘しはじめた。
ヨングクといえばついさっきの友との語らいに思いをはせて、にやにやしながら残った酒を
ちびちび飲んでいる。
「ヨングク手伝ってよ!」のチンスクの声に「おい、ちょっとここへ座れ。」と呼ぶ。
「なによ、手うだうって言ってたじゃないの。」と手を拭 . . . 本文を読む
あのときのオ・チェリン =回想=
わぁ、ナイスな転校生。今までで1番かっこいい!
あなたは真っ先にそう思いましたよね。チェリンさん。
もうすでに彼が最初に出会ったのはユジンだったとも知らないで。
すっかり舞い上がっていたあなたの目にはユジンなんてどうでも良かった。
チュンサンは私がもらった!
この言葉が自身満々のすべてを表していたから。
その日からあなたの猛アタックは始まった。
教室で . . . 本文を読む