goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

やはり凄い! ポール・コゾフ(FREE)の泣き節

2006年09月04日 | みみよりめより
最近YouTubeでお宝画像探しにハマッテいますが、本ブログでもシリーズで取り上げているほど大好きなFREEとそのギタリスト、ポール・コゾフの貴重な映像発見。あの有名なビブラート奏法、いったいどの様にして演奏しているのか、確認できました。彼はギブソンのレスポール使用、トレモロアームは用いず、なんと左手のチョークングのみで延々とビブラートかけまくり、やはり唯一無二のギタリスト。ギター小僧というギター小僧がこぞって真似したものの、結局出来なかったという。あの繊細極まる音は小柄な体からは想像もつかない強靭な左手から生み出されるのでした。

噂のみで知っていた感極まって泣きじゃくりながらの演奏、Mr. Bigなどで確認できます。

30数年前の映像、しかもモノラル化されているものの、音声はかなり良好、3本ともライブ、ポール・ロジャースの艶のある歌声、もう一人の天才アンディ・フレイジャーのドライブの効いたベース、割とシンプルなドラム・セットとは不釣合いなほど長身のサイモン・カーク、アニメ「千と千尋の神隠し」の釜爺のように長い腕を振り回しての独特の演奏スタイル、すべて楽しむことが出来ます。管理人もあのドンドンという深みのあるドラム、こんな基本セットから生み出されるとは想像もしませんでした。

ポール・コゾフは若くしてドラッグの後遺症で死んだがゆえ、神格化されている面はあるものの、やはり時代が生んだ稀代のギタリストです。

FREEの演奏は時代を同じくするツェッペリンやクリームのように複雑なコード進行、リズム展開で押し進めるのではなく、むしろ単純、単調。同じパターンの執拗な繰り返し。しかし単純であるが故に、音の一つ一つが響き渡り、聴き手の心に沁み込みます。