goo

不定詞の目的語

2020年05月07日 | 英語生活ノおト
英語生活ノおト 第3巻> 超実践英文法> 不定詞の目的語

久しぶりに映画「アバター」を見ています。映画の中で、ナヴィについて、「骨格が炭素繊維で強化されており、簡単には死なない」という台詞で、They are hard to killといっています。
They are hard to be killedなら文法的にしっくりするけどなあ。何か主部と不定詞句がちぐはぐのような。

手元の英語ニューハンドブックで調べてみました。

不定詞の諸相
1. 不定詞の意味上の主語
一般の述語動詞と異なり不定詞には文法上の主語はない。しかし意味の上で主語に相当するものを考えることができる (Sense Subject).
(1) 主語が特定されず一般的である場合
To see is to believe. 百聞は一見に如かず
(2) 文の主語が不定詞の意味上の主語となるとき
I want to swim, 私は泳ぎたい、
(3) 文の目的語が不定詞の意味上の主語となるとき
I want him to go. 私は彼に行ってもらいたい.
(4) 前置詞 (特に for, と of) によって意味上の主語が示される場合
(i) 「for+(代)名詞+to不定詞」
It is impossible for us to do so. 私たちがそんなことをするのは不可能だ。
He opened the door for the dog to go out. 彼は犬が外に出られるようにドアを開けた。
(ii) 「of+(代)名詞+to不定詞」
この形は it is ~ to の構文や感嘆文のときにあらわれ,kind, careless, clever.good などの人の性質に関する形容詞のあとに多い。
It is very kind of you to say so. そう言って下さるとはご親切なことです。
How foolish of you to do such a thing! そんなことをするとはなんて君は馬鹿なんだろう。

さすがめちゃくちゃ詳しいが、疑問の答えは出てきません。あちこちしらべて、何とかわかりました。わかったことをもしニューハンドブックに付け加えるとすると、

2.不定詞の意味上の目的語
文の主語は不定詞の目的語となる場合がある。
They are hard to kill.彼らは簡単には殺せない。
This book is easy to understand.この本は理解しやすい。

という感じじゃないですかね。英語を習った身としてはなんとなく文法的に収まりを付けた方が、しっくり、安心しますが、多分They are hard for me to killとかThey are hard to be killedの方が英語としては正しいけど、めんどーだし、回りくどくね?They are hard to killで充分じゃん、意味取り違えることもないし、というのが真相でしょうね。

英語は歴史の中で名詞の性別を失ったり、不規則動詞をどんどん駆逐するなど、言語としての単純化を成し遂げてきました。これもその一例ですね。