カボスクラブ

消化器・小児外科勉強会Case and Evidence Based Surgery(通称:カボスクラブ)の活動報告

抗菌薬適正使用(12月7日 担当:太田先生)

2015年12月08日 | カボス
周術期の抗菌薬使用について勉強しました。

20年前、僕たちが研修医だったころ。
セフメタ(またはパンスポリン)投与7日は術後感染予防のため、加えてアミノグリコシド投与4日間(4日間超の投与は腎機能障害や聴力障害を来す)は必須でした。
そしてその結果、最後は緑膿菌かMRSAが必ず出てくるので、チェナダラ(チエナム+ダラシン)and/orバンコで止めを指す。
そんな管理をするべきと指導を受けました。

・・・。
医学の世界は日進月歩です。
あの頃の常識は、今では非常識です。

さあ、勉強、勉強。
今日の講師は、太田先生です。
























今日、教えて頂いたのは主に予防的抗菌薬の投与法についてでした。
近いうちにガイドライン「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」も出版されるようですので、またその時に勉強しましょう!


<まめ知識>
ちょっと混同し易いですが、抗菌薬と抗生物質の違いをごく簡単に再考。
抗生物質=病原微生物を殺す作用をもつ薬の中でも微生物が作った化学物質を指す。(例:ペニシリン)
抗菌薬=人工合成の化学物質+抗生物質

従いまして、今日のお題は「抗生剤適正使用」ではなく、「抗菌薬適正使用」とすべきでした。


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