光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

「FACE展2016-損保ジャパン美術賞展」 内覧会&表彰式

2016年02月22日 | アート 現代美術

2016年2月19日(金) 「FACE展2016-損保ジャパン美術賞展」 内覧会&表彰式に

ブロガー招待で参加させていただきました。

作家支援活動の一環として始められたFACE展、もう4回目とか。 アートの振興に大いに役立っていると思います。

 

最初の展示コーナーに受賞作品が並んでいました。

 

 

 

下の写真の右端がグランプリの遠藤美香さん《水仙》、その左、3点が優秀賞になります。 すべて女性の作品!

 

 

 

グランプリ作品 (中央上部の白点は、照明の反射です)

木版で、この大きさを彫るのも、刷るのも大変でしょうね。

また、女性の手足が細かな網目で表現されており、散りばめられた黒水仙とともに異様な雰囲気

を醸し出している。


遠藤美香 Mika Endo
水仙  
2015  木版画  182x91cm

 

 

 

ウーン  いろんなものが目に入る 
西洋古典絵画の肖像画と牧神(牧女神?)
奥の部屋の抱きかかえられた人魚…その足元の小さな剣を持った人形と、後に続く踏絵のようなもの
右下のキャンディーをくわえたカラス
左のテーブルに置かれた不二家のミルキー

面白い!  オーディエンス賞(観覧車投票)はこの作品に1票。


唐仁原 希 Nozomi Tojinbara
それでも僕は。
2014  油彩・キャンバス  194x162cm

 

 

雰囲気があります。  自画像ではないとの作者の弁ですが、似ています。


三鑰彩音 Ayane Mikagi
曖昧
2015  岩絵具・箔・麻紙  162x162cm

 

 

 

ストライプに細かな模様が練りこまれていて、面白い効果を感じます。 


松田麗香 Reika Matsuda
そこにある それもまた84
2015  顔料・雲肌麻紙・パネル  162x194cm

 

 

作品のクローズアップです。

 

この作品を見たとき、リヒターのストライプ作品が浮かびました。  で、受賞式後のパーティで作者の松田さんに、リヒターのストライプ作品をご存知か

伺ったのですが、リヒターは最近、六本木で個展をしていたことはご存知でしたが、ストライプ作品はご存知ないとのこと。 松田さんは、ストライプ作品を

2007年から制作されており、2012年作のリヒター作品よりも前から、ストライプの面白さを見つけていたのですね。 

 
参考 ゲルハルト・リヒター (Gerhard Richter, 1932~ )
925-4 ストライプ
2012  デジタルプリント   300 x 300cm

 

 

 

 

次は読売新聞社賞の中原未央さんの作品。

都市の霞む光景と、熟したトマトの対比が面白い。

  
中原未央 Mio Nakahara
Life-2015
2015  ミクストメディア・キャンバス  162x162cm

 

 

 

 

審査員特別賞の4人の作品  

 井澤由花子さんの作品には、正直、ピーンとこなかったのですが、面白い表現ではあります。 昨年も似たような印象の作品が特別賞でしたが
審査員の坂元氏(上野の森美術館学芸員)の好みかな

 
井澤由花子 Yukako Izawa
スプーンの中の夢
2015  水彩・紙  130x162cm

 

 

次は小川さんの作品。

一見、写真作品のよう


小川直樹 Naoki Ogawa
彷徨
2015  油彩・キャンバス  194x162cm

 

 

小穴さんの作品。  


小穴琴恵 Kotoe Oana
無題(風景) 
2015  油彩・キャンバス  162x194cm

 

 

秋山さんの作品。  ピンボケしたので小さく掲載。 


秋山 淳 Jun Akiyama
降り積もるもの
2015  日本画・麻紙  162x130.3cm 

 

 

 

 

 

 

 以下は、入選作から印象に残った作品を。

 

 

 

 山根さんの作品。  油彩ですが水彩のような雰囲気がいい。


山根千明 chiaki yamane
beyond cosmos
2015  油彩・キャンバス  97x130cm

 

 

工藤さんの作品。


工藤千紘 Chihiro Kudo
一喜一憂
2015  水彩・油彩・白亜地・キャンバス  194x130.3cm

 

 

平丸さんの作品。


平丸陽子 Yoko Hiramaru
宝石の種まき
2015  油彩・オイルパステル・キャンバス  194x130.3cm

 

 

甲賀さんの作品。  

リアリズム作品ですが、影が不自然かな。


甲賀 保 Tamotsu Kouga
マスクⅣ
2015  アクリル・キャンバス  162x162cm

 

 

以下、会場光景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表彰式後のパーティ会場で。 ワインや唐揚げを堪能させていただきました。

 

 

 

展示会場に戻ると、グランプリ受賞者に、早速、依頼話が来ているようでした。 右側3人の左端がグランプリの遠藤さん。

 

いろんな作品が見れて、面白い展示会です。 オーディエンス賞なども企画されていて、お楽しみもあります。

入場料は600円とリーズナブルで、写真撮影可です。 おすすめです。 

コメント
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