7月20日(日)、久し振りに映画を観ました。
良かったですね。 館内は笑声が絶えなかったのすが、ラスト近くでは涙に変わります。
私も涙腺が弱いので、涙が溢れてきました。
これは途中の回想シーンでの主人公20歳の頃。
結婚して1年ばかりで、夫は海外で死亡。
女手一つで、子供を育てるため、苦しいなか、恩を仇で返したりすることも。
気性も強くならざるを得なかった。
最愛の息子は、大学教授となり、自慢の息子に。 しかし、嫁姑の関係はいずこも同じで、
儒教思想の強い韓国では、長幼の序が厳しく、主人公に毒づかれて嫁がノイローゼで倒れてしまう。
このため、息子が母を老人施設に入れることを考え始めたことを知り、主人公は夜の街の青春写真館で
遺影写真を撮ることにし、お化粧をしているのがこの場面。
写真館をでてみると、主人公が20歳の頃に戻っていた!…映画ですね。 ここから、ドラマが展開。
若い頃から歌もうまかった主人公は、老人施設で歌を披露。・・・ここで主人公役の女優シム・ウンギョンは吹き替えなしで見事にバラードを歌います。
70歳の老人の心でありながら、20歳の声で歌う、細かな振る舞いも老人の癖をつかんで、この女優、驚きました。
主人公の孫役で韓国の人気ロックグループのB1A4のジニョンも出ていましたが、この映画の監督から役者まで、私は何も知らないのでした。
甘っちょろい孫達のバンドに対し、喝を入れる主人公。
新人オーディションで熱唱し、観客の喝采に若いときに出来なかった夢がかない始めた主人公。
TV局のプロデューサーは、主人公の歌を聴き、彼女に傾いていく。 プロデューサーが主人公をつけていた時、気づいた主人公が
ストーカーと勘違いし、逆襲した場面。
TV出演することも決まる。
ストーリーはこの辺までにします。
感じた点をいくつか。
・社会や歴史の流れと、現在の問題も、ストーリにちりばめ、うまくまとめています。
・笑わせる仕掛けも、ケレン味がなく、エンドシーンもニコッと笑って締めくくれる。
・主人公役の女優の圧巻の演技、歌唱。
・韓国を舞台とした映画ですが、日本と変わらない親近感。
・英題の「Miss Granny」がふさわしいですね。
韓国の映画界、素晴らしい勢いですね。
見終ったあと、隣の二人連れのおばさんが「いい映画だったわね」と言っていました。