田添菜穂子の一期一会

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五木の子守唄

2010-06-25 23:49:59 | 育児
先週は妹が9ヶ月の姪っ子と二人で我が家にずっと滞在してました。

これはそのある晩のはなし。




妹と私はそれぞれ子供を寝かせようと格闘してました。

姪っ子は普段自分が住んでいる青森との気温差に慣れず、眠れなくて、ウーウー言っています。
息子はその姪っ子がウーウーいっているのをきいて、また自分の近くに自分より小さい子供がいるのに興奮して眠れません。

寝かしつけようとして30分ほど経った時、歌が聞こえました。

『おどま ぼんぎり ぼーんぎり ぼんからさーきゃあ おらんどー』

ああ、なつかしい。

妹が歌ってるんです。五木の子守唄。

私の小さい頃、寝かしつけは父がしてくれていました。
母が教師で、家でたっぷり残業をしていたので、
父が子守唄を歌ったり、お話をしてくれる中、私は眠りにつきました。

私たちの父は熊本出身。
子守唄といえば、五木の子守唄でした。

お盆とお正月に熊本に行ってましたが、それでも、熊本の方言は福岡のものと随分違うので、子守唄も最初は何を言ってるかわからなくて、よく私は父に説明を求めました。

私『おどまっちなぁん?』
父『『私は』っていうことよ』
私『じゃあ、『私は』って言えばいいやん』
父『それが方言よ』
私『方言っちなぁん?』
・・・・・・

こうして、眠るどころか目が冴え冴えしてきて、問答は三番の歌詞まで及び
全ての翻訳解説を聞いて安心して眠っていたのをいまだに覚えています。

そんなことを思い出しながら、妹の歌を聞いてました。
そして、一緒に歌ってみました。ちょっと恥ずかしかったのですが。

妹は一番を何度かリピートしてましたが、そのうち、二番に・・・。

『おどま かんじん かーんじん』

なんと!!!

全く忘れていた二番の歌詞が、妹の声で甦る。

そうだ、そうだ、そんな歌詞だった。

私は三番を覚えてました。
でも妹は歌わないから、
「なんなん、教育的配慮から三番は歌わんの?」
ときくと
「いや、覚えてないだけなんけど」
というので、

『おどんが うっちんじゅーて だーれがなーいて くりゅーかー』
(私が死んだら誰が泣いてくれるだろうか?)

と、始めると
今度は妹が「ああ、そうやったね!!」

もう、ちびちゃんたちそっちのけで、暗闇の中で歌ったり、歌の話をしてました。


でもなんだか、じーんときました。

この歌は私が父に歌ってもらったのみならず、妹や弟を寝かせる時にも歌った歌でした。

その歌を妹が歌って、私があわせて、息子や姪っ子が聞いて・・・。


父もそうやって祖母から歌ってもらってたんでしょうし、
いつか息子や姪っ子は、熊本にほとんど行ったことがなくても
自分の子供に歌って聞かせることがあるのかもしれません。


そんなことを考えているうちに、息子も姪っ子も寝てしまいました。

歌っていた私も妹も気持ちよく眠りにつきました。

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