田添菜穂子の一期一会

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素晴らしき春日井の日々☆~本番編~

2007-06-26 10:08:39 | フルート
さて、初日からステキな体験ができた春日井での「のだめ演奏会」

翌日の「ひつまぶし」ツアーIN 松坂屋「蓬莱軒」も超美味、
夕方のプロオケの皆さんとの合同練習も得るものたっぷりで、いよいよ本番土曜日

私達アマチュア奏者の演奏はラスト二曲なので、出番まで楽屋のモニターで一般の皆さんと同様に音楽会の鑑賞をしてました

去年西宮で見た「のだめ」の世界が、音とスクリーンでまた素晴らしく表現されている様子にためいき

指揮の茂木さんはあれだけ私達に練習でパワフルな指揮をしておいて
まだどこにそんな力が・・・と思うぐらいお話も指揮も絶好調。

今回の企画の目玉はソリスト!
ほとんどの曲にソリストがいらっしゃるんですから

N響打楽器奏者の竹島悟史さんはジョリベの「打楽器とオーケストラのための協奏曲」を披露

ティンパニ、ドラムセット・・・とオケの前が打楽器でいっぱいになってしまう
ほど、たくさんある楽器を竹島さんがダイナミックに、時にすごく優しく繊細に、
鮮やかに演奏してました。ずっと休みなく動く様子は、まさに格闘技
それでいて、同じ楽器からも様々な違った音色を出す様子は、マジシャン本当にかっこよかったです。

バソンのソリストは、小山清さん。
ジョリベのバソンのコンチェルト。
バソン、一度聴くと音の響きにやられてしまいます。ああ、柔らかくて、ステキ
小山さんは日フィルのファゴット奏者で、日本バソンの会会長。
バソン奏者、もっと増えるといいのに・・もっとききたいです・・・

ピアノの三輪郁さんは前回もアンコールで聴いたラベルのピアノ協奏曲を
全楽章。
前回の2楽章のみの演奏では、涙が出てきました・・・・。
今回も第2楽章・・・食い入るように画面を見つめて・・・聴きました。
穏やかで沁みる音楽・・・
ああ、客席に居たかったよぅ

さあ、私達もモニターでの鑑賞も終わり、いよいよ舞台袖へ。
出番です・・・。

袖に行くと、本番前にしてぎりぎりまで弓を動かす大宮さんが・・・。
茂木さんに呼ばれ、大宮さんが出て行くと私達は袖でも大宮さんが見える
位置を先を争って確保。その位置が狭すぎて、みんなで譲り合って見ました。

サンサーンス作曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」

リハから更にパワーアップした大宮さんはフレッシュで清々しく弾きながら時折、
底なしの深みをみせます。このコントラストがたまらない。
そして「カルメン」へますます乗ってきて、超絶技巧も冴え冴え。
さて、大宮さんへの会場からの大拍手の間に、いよいよ私達、アマチュアの入場です。

まずは、「魔法使いの弟子」
プロオケの静かな演奏から始まり、魔法でほうきが動き始める・・と
プロ・アマ大音量の大合奏!!
私はフルート部分が難しすぎて、この曲は参加せず、席にじっとたたずんで
おりましたが、だからこそのフルサラウンド鑑賞
後ろから金管、左は木管、右はフルート・打楽器、そして前からは
弦と魔法使い茂木さんの勢い、と濁流に飲まれるかのように渦巻く音の真ん中に
おりました。

すごい
こんな思いしたくてもできない!!

魔法が静かに引いていくと、いよいよボレロです。

フルートは最初に出てくるメロディを吹く楽器。
すっごく小さい音から入るため、1stフルートの方は、大変気を遣うといいますが、なんと今回はプロ1+アマ5、6人でフルートソロ。

竹島さんの極小音スネアドラムで幕を開け、まもなく私達の出番・・・。

・・・・何とか、吹きました。すっごく音程を気にして、何度もあわせて練習をしたのですが、う~ん、結果どうだったのかもう、覚えてない。必死でした。

アマチュアはそのあと音量が大きくなるところから参加。
何度か、「きゃ」っと思うところはありましたが、
それでも、自分の音も聞こえないようなボレロの大音量の中で吹くのは
すっごく気持ちがいい

たくさんの拍手をいただいて、アンコールのベト7の抜粋へ。
ベト7のメロディの楽しさも手伝って、気分がどんどん良くなってフィナーレ

ああ、終わった~
あんまりニコニコ笑ってもいけない気がして、かみ殺しつつ、とても幸せな気分でした

もちろん、いろいろ感じることはありました。
一番高いシのフラットが結局きれいに出なくて途中何度も見送ったり、
ボレロのアクセントもっとつけたかったし、
魔法使いやっぱり吹きたかったし、
他にもこうしたかったこといっぱい・・・・

でも、私にとって、これが最後の一回でもないから。
どちらかというと、この演奏会のためにフルートを習い始めたり、
たくさん練習したり、こうしていろんな人と出会えたり、
いろんな始まりの芽を見付けられたところが大きい。

本当に出ることができてよかった。

こんなステキな演奏会を企画してくださった、茂木さんや春日井の文化財団の皆さんに本当に感謝しています

打ち上げは、当然楽しく、朝4時、眠くて仕方がなくなるまで皆さんと居て
余韻にひたってました・・




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8 コメント

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おつかれ様でした☆ (きたがわ)
2007-06-26 23:01:58
のだめコンサート、お疲れ様でした。
トランペットで出ておりました北川です。
春日井は地元で隣の市に住んでいます。
教えていただいた「ソクオケ」で検索したら
オケよりも先に田添さんのブログが引っかかって
しまいました・・・ソクオケはいずこに?(笑)
今回の演奏会も思えば「即席オーケストラ」なんですよね。
初めて会う人たちと短い時間でひとつのものを
気持ちを合わせて作り上げていくなかで
新しい発見や交流が生まれる、音楽ってスバラシイって思いました。
またこのような機会があるといいですね。

↓普段は社会人オケ「パスフィル」で演奏しています☆次回はベートーベンの『英雄』にチャレンジします。
http://www.geocities.jp/pastrale_phil/
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連稿ですみません (きたがわ)
2007-06-26 23:14:50
ソクオケのブログ、発見しました。
活発に活動されているんですね。
のだめファンとして応援しています☆
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楽しかったデス (音吉@チェロ)
2007-06-27 02:35:25
アンドリューさま
のだめ生音楽会(そしてデビュー)、お疲れ様でしたw
今回は、色々ご尽力頂き、感謝しております^^
泊りがけの演奏会みたいなものは、何だか学生っぽくて、とてもいい時間を過ごせました。また、茂木さんの演奏会なり、ソクオケ関連なりで、今後とも
よろしくお願い致します^^
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楽しかったデスね (たぞえ)
2007-06-27 08:22:54
<きたがわさま
ようこそ、たどり着いてくださいました☆
トランペットおつかれさまでした。
舞台袖では、大宮君の見える場所、譲ってくださったこと覚えてますよ。ありがとうございました。おかげでロンカプ、感動でした♪
ソクオケのブログも見つけていただけたんですね。
初めて会った人たちも、音楽とのだめが好き、という思いでつながることができる、という意味では、
ほんと、今回ののだめ演奏会に近いものがあると思います。
ぜひまたご一緒できるとうれしいです。


<音吉サマ

音吉さんこそおつかれさまでした~。
輸送も大変なのに・・・。
同じ練習の時間を過ごし朝夕の食卓を囲むとぐっと距離も縮まりますよね。アマオケ同士の交流も、とても楽しかったです~。
どうぞこれからもよろしくです♪
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初めまして! (大澤先生)
2007-06-27 22:29:43
オンラインでは初めまして!
楽しそうな春日井のだめコンサートの舞台裏の雰囲気。自分は楽器を演奏しないので、こういう場所は、やっぱり楽しいんだろうなぁ、と勝手に想像するのみです。
自分のやっていることは、全く逆の指向性を持っているので、無い物ねだりなんですが。
これからもヨロシコです。
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むきゃ~!ありがとうございます☆ (たぞえ)
2007-06-27 23:22:26
<大澤先生
コメントありがとうございます!
うれしいです。
私も同じ舞台でも出演者を紹介する側ばかりだったので、末席とはいえ、出演者自体初体験で楽しかったです。
大澤先生のお役目は、ないものねだりどころか、
もっと壮大ですよね!
無から音を作り出すって、本当のクリエイトだなと思います。
これからもどうぞよろしくです☆
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あれからもう2週間ですね! (みうみう)
2007-07-10 00:14:08
早いもので、あの春日井巡礼から、もう2週間が過ぎたんですね。
現実の生活に戻って、バタバタと仕事をこなしているうちに、もうそんなに時間が経ったのか、と驚いています。
私も実は、あの演奏会をきっかけに、個人レッスンを始めました。一度最初の基礎の基礎に戻って、やり直しです。
記憶が薄れないうちに、と思い、私もレポをまとめてみました。もしよろしければ、ご覧ください。乱文垂れ流し状態ですが…
http://cello0630.exblog.jp/
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そっか、二週間・・・ (たぞえ)
2007-07-10 14:43:23
レポート読みましたよ!!
すごい!あれだけ詳細なレポート今回の音楽会関連で1,2,を争う緻密さです。
音楽のこともお詳しいので、本当に読み応えがありました!
また、ぜひ一緒に演奏したいです!
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