う・・なんか吸血鬼っぽいヤツが現れたぞ・・? 銅鑼が鳴ると言うのが何を意味するのか・・なんか分かった気がする。けど、こっちは二度と太陽の下を歩けないようになるわけには行かない、全力でお断りした。
吸血鬼の魂らしきものが城の中に逃げ込んでゆく・・ほうっておくわけには行くまい。追っ手飛び込む! ナシーラから忠告。ドロウの彼女からしてもこの城の中では相当の事を覚悟した方が良いとの事。
なるほど・・・こりゃ危険だわ・・・あの吸血鬼の親玉はドラゴンだった。しかもただのドラゴンではない、もちろんドラゴンゾンビなんてチャチなわけではない、自らの魔力と儀式でアンデッドと化したドラゴン、ドラゴンリッチの「ヴィクススラ」だった! 恐るべき魔法と毒のブレス、そしてもっとも恐ろしい麻痺を起こす爪攻撃・・仲間たちの援護を受けながら、何度も逃げ出して体力を回復させて戦う。
久しぶりの激闘の結果、ようやくヴィクススラを倒したのであった・・・ふう・・・
・・・
・・・
何っ!? ヴィクススラの死体から輝く何かが飛び出した!
そして、洞窟に4体ほどあったドラゴンの死体に・・・まさか
ヴィクススラ復活! まさかの復活! しかも、残る死体は3体・・あの強敵をあと4回も倒さないといけないわけか・・・
絶望的とも思える戦いだったが二体目以降はあんまりにも死体が古すぎたのか、麻痺攻撃が無かったのでなんとか撃退することが出来た! そして洞窟の奥に隠されていたヴィクススラの魂の本体「精髄」を破壊する事に成功。とうとうヤツを滅ぼしたのだ!
どうやらアンデッドの援軍はこれで撃退することが出来た。決戦においてヴァルシャレスの戦力は相当抑えられるだろう。時間がない、続いてビホルダーの洞窟へ向かう。
洞窟の中には・・・うわっ、気持ち悪い! ヴァルシャレスの配下、ドロウの指揮官だ。つまり殺し合うわけなのだが。
こいつがビホルダーだ。頭についている触角から各種光線を出すことが出来るという・・幸い発射されなかったが「ディスイテグレート」や「石化」が発射されることもある、恐ろしい・・。また、ある程度ダメージを受けるとテレポートで逃げるというやっかいな能力が・・・
ビホルダーの巣にも地下層があるようだ。中に入り込むとナシーラが話しかけてきた。この地下では魔法を完全にキャンセルする力が働いているようだ、と。ほぇ~・・なるほど。けど、パラディンの俺にとっては逆に好都合・・だ け ど な ・ ・ ?
なんだとー! まさか魔法のアイテムの力も無効にされるのか・・・! 魔法のアイテムで筋力を上げていたのでなんとか持てていた装備の重さに身動きが取れなくなってしまった!
なるほど・・・ビホルダーへと送られたヴァルシャレスの手紙か・・・
もう、どうしても身動きが取れないので手持ちのアイテムを全て階段の近くに置いておく。後で回収せねば・・
洞窟の中で横を走り抜けてゆく古代種の戦士達の映像が・・・! 手で触ることも出来ないし、別に攻撃をしかけてくるわけでもない。どうやら過去実際にあった事が記録されて再生しているようだ。この魔法無効と何か関係があるのだろうか・・
洞窟の奥、何やら異様な雰囲気が近づいてくる
ん? なんだ、この巨大な蛛の足のようなものは・・?
ぐわーっ! ほんとそのまま大きな蛛だ! 蛛の巣に絡め取られた上、なんだ? この強力な俺の攻撃がまったく効かない!しかも! ヤツの攻撃は俺の魔法の鎧を破壊してしまった! ギャー! またもや丸裸に! 逃げることも、戦うこともかなわず・・俺は・・・
続く・・・