雑感録

生きながらレーザーに焼かれて

最近、あまり遅くない時間にオリオン座が昇るようになって、もう秋になりよるんかなあと思ったら、なんと今日から10月ではござらぬか。
なんか今年はどこかで1カ月くらい飛ばされたような気がするよ。

ここんとこずっと歯医者に通ってて、この際だから悪いとこ一気にカタをつけようと思って順にやってもらってるんだけど、今日、新たな歯にとりかかろうとした先生がひと言。
「ジャマなものがありますね」。
実は半年くらい前から歯茎におできというか肉腫みたいなものができていて、何だろうと思いつつもほったくっていたんだけど、それが歯の治療の際に邪魔になるらしい。
「悪性のものじゃないみたいですね。レーザーで焼き切りましょう」。
え? 焼き切るって!?
そりゃジャマなものがなくなるのはオイラも嬉しいですけど、いきなり焼き切るて言われても、まだ心の準備が…と、やる気マンマンの彼氏を前にした小娘のような気分でいるのに、先生はちゃっちゃと麻酔をすませて何やらごにょごにょやり始めた。
すると、何やらきな臭いにおいが漂ってくる。
こ、これは! 肉の焼けるにおいではないか!?
昔マンガで読んだ、デビルマンが亀みたいなデーモンの熱攻撃を浴びて「肉の焼けるうまそうなにおいがするぜ」なとと言われてるシーンが脳裏に蘇る。
ああ! オレの肉がじゅうじゅう音をたてて焼かれている…。
もちろん、そんな音をたてる訳がなく、麻酔のおかげかレーザー治療とはそういうものなのか、熱くも痛くもないんだけど、数分間の治療の間、オイラの頭の中には確かにじゅうじゅうという音が鳴り響いていたのである。
結局痛みも出血もなく切除は無事終了したのだが、なるほど、かつて肉腫があったところには焼け焦げたような跡が残っている。
これならレーザーが殺人兵器に使えるのも納得だし、ブレストファイヤーもあながち絵空事ではなかった訳だ。
よく「身を焼かれる思い」などと言うが、この感覚は、ほんとに焼かれてみらんとわからん、わからん。

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