カウンセリング「エデン」のふんわりエッセイ

心理カウンセラーの目で世の中を鋭くとらえながら、ものごとの真実を探ります。

6年理科「自然と共に生きる」

2008年02月26日 | 教育
冬の寒い日の3校時、32名の6年生と一人の教師が体操服姿にタオルを持って空き教室に集まりました。机はありません。

この日のテーマは、「教室の温度を上げるにはどうしたらよいだろうか?」でした。「みんなで運動すれば上がるよ。」という前時の予想の元に、さっそくストレッチを始めました。室温は、16.6度です。真冬ですから、体が硬くなっています。念入りにストレッチを行い、まずは軽くランニングから、始めました。ぐるぐるとしばらく回って温度計を見ると、温度計は16.2度まで下がりました。「あれ、おかしいぞ、下がっているぞ」と誰かが叫びました。反対回りを混ぜながら、10分ほど走りました。すると、温度計は、17.5度まで上がっています。「さて、仕上げです。もも上げ30回を5セットと両足ジャンプ20回を同じく5セットです。みんなの息が荒くなりました。

これで20分ほどの運動が終了しました。室温は、18.7度です。

「はい、窓を開けて」と言うと、子どもたちは汗を拭き吹き「うわー、空気がおいしい」「新鮮」「つめてー」と口々に叫んでいました。

今日の実験での条件は、日光を遮断すること。ほぼ、ねらっていたとおりの結果となりました。

この実験を元に、気づきをノート1ページにまとめて、意見を出し合いました。

「最初に室温が下がったのは、教室の隅にあった冷たい空気がかきまざったからだと思う。わかしたばかりの風呂の水をかき混ぜるのと似ている。」

「二酸化炭素がたまって、温度が上がったのだと思います。よく、寒いときに手にはあーと息を吹きかけると暖かいから、それがたくさん集まったのだと思います。」

「運動するときにはエネルギーが燃やされる。32人分のエネルギーが燃焼されて、温度が上がった。」

「2.1度あげるのに20分かかったけど、太陽の光ならすぐに5度くらいあげてしまう。太陽の力はすごい。」

「教室を地球と考えると、二酸化炭素が増えると地球温暖化が進むと言うことがわかった。」

「二酸化炭素を吸い続けると気分悪くなることがわかりました。布団の中でかくれてゲームをやっていたことを思い出しました。」

自分の体験と結びつけて様々な考えを持つことができました。すばらしい考えを持っている子供たちです。

この次は、二酸化炭素に注目して「今、地球の中でどのようなことが起こっているのだろうか。」という問題につなげました。






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