初の国産ウイスキーが今日も発売されているのをご存知でしょうか。
それが「サントリー ホワイト」です。
1929年、壽屋から初の国産ウイスキー、通称「白札」が発売されました。
赤玉ポートワインが売れに売れていた壽屋が、スコットランドでウイスキーを学んだ
竹鶴政孝を招聘しての国産ウイスキー作り。さぞ期待も大きかったことでしょう。
「醒めよ人! すでに舶来盲信の時代は去れり 酔わずや人 我に國産至高の美酒 サントリーウヰスキーはあり!」
どんだけブチ上げれば気が済むんだというようなキャッチフレーズですが、
それだけ国産第一号に込めた思いが強かったということでしょう。
このブログの読者の方ならご存知とは思いますが、白札は失敗に終わります。
ピート香がきつすぎた、と言われていますが、ピート香に理解のある
ファンが増えた今復刻されれば、結果は違うかもしれませんね。
さて、今回は先日発売されたデザイン復刻版を購入してみました。
できれば中身も復刻版にして欲しかったですね…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/49/5b92d9e6b8e0199a5c85455514b75bcf.jpg)
サントリーのブレンデッドといえば、山崎モルト系の濃い目の甘みある香りが多いですが、
このホワイトについてはかなりキャラクターが異なる。
接着剤のような粘っこい臭いの後に、レーズン、革、土の匂い。
価格帯の近いブレンデッドでは、角瓶の黒がこの傾向ですかね。
黒よりも柔らかく、バランスが取れています。
喉を通すと思ったよりもスッキリしています。
スムースですが、モルトの甘みをそこそこ感じ、ひ弱でもありません。
ただし、ピート香はほとんど感じません。
フルーティな甘さ、爽やかさも幾分残り、香り以上に飲みやすい印象。
余韻は穏やかですがそこそこあり、爽やかな香りが残ります。
サントリーの低価格帯銘柄はほとんどがハイボール専用機と化していますが、
ホワイトはなかなか、ロックでもいけるんじゃないでしょうか。
盲目的に角瓶クラスを買われている方は、一度試してみる価値のある銘柄です。
香りC+ 風味B 厚みC+ 余韻C+ C/P B+ 総合B-
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