ブラックニッカ スペシャル

ニッカが誇るブラックブランド、そのフラッグシップこと「スペシャル」です。



東京五輪があった1964年、ニッカウイスキー西宮工場にグレーンウイスキー用カフェスチルが完成。
その翌年に初のグレーン混和ウイスキーとして発売されたのが「ブラックニッカ」です。
以前から「ブラックニッカ」という銘柄は存在していましたが、当時特級だったものを1級に落とし、
新価格でのリニューアルをした商品が、現在のブラックブランドの祖先にあたります。

現在は「スペシャル」に名前こそ変わりましたが、42°という最近見かけない、
発売当時の1級ウイスキーの上限であるアルコール度数は変わっていません。





香りの特徴は、シェリー由来の豊かな甘やかさが強め。
シェリー樽がキーモルトと謳っている同リッチブレンドよりもしっかりと香ります。

口にすると…おお、骨太ですね。
この価格帯ながら、モルト感もスモーキーさも感じられます。
酸味やスパイス感は薄く、力強さとまとまりの良さを兼ね備える。
例えるのが難しいのですが、「丸く太い」味わいのするウイスキー。

後味も心地よく、柔らかな甘みがぐーっと長く続きながら消えていきます。

ブラックブランドのフラッグシップとして、確かなクオリティを感じます。
1300円程度でこの味ならかなりC/Pは優秀ですね。
置いてありそうでなかなか置いてない銘柄ですが、
約半世紀続くニッカの代表銘柄の底力をお楽しみください。

香りB- 風味B 厚みB+ 余韻B C/P A 総合B+

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