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漫画の重みで床が抜けたらどーする?!

すずめ休憩室分室の漫画部屋。
歴史系漫画を中心に適当に好き勝手に語ってみるが、収納場所が目下の悩み。他の漫画も読むよん

深夜食堂 2巻

2008年08月06日 | 漫画家(あ~お)
「深夜食堂」2巻 安倍夜郎


営業時間は深夜12時から翌朝7時まで。店の店主は顔に古傷のあるちょいと厳しい中年男。店に掲げるメニューも豚汁定食と、ビール、酒、焼酎のみ。あとは好きなものを言ってみて、店主が作れれば、出て来るという感じ。こんな店に人が来るのかと思いきや、結構色んな人が来る。そしてその食べ物にまつわる色んなドラマも・・・・

待望の2巻の発売です~♪
1巻とは対照的なブルーの色合いが夏に涼しげ

食べ物を取り上げた漫画は数々あれど、いい味だしているんです、コレ。
個性的に絵なんで読み手を選んでしまうかもしれませんが、ウンチクはないし、どれも馴染みな家庭料理なのもいい。
前に取り上げた「女の子の食卓」があくまで個人になのに対し、こちらはマスターの元に集る人たちを中心にした複数人による人間劇という感じでしょうか。

2巻の帯に「心の小腹をやさしく癒す」と書いてあったけど、どんな料理が出てきてもここの根底にあるのは「人情」という見えない1品なんだよね~

今回もオニオンリングやソース焼きそばやお茶漬けなど、ごくごく一般的な料理のタイトルが出てきますが、私的にツボだったのが「冷汁」
この間、冷汁を戴いたばかりというのもあるんだけど、ダイエットするたんぴにリバウンドしていた「まゆみちゃん」がまーそこそこ見られる位に戻っていた。痩せた理由がクラス会に来るであろう、かつての憧れの人に逢うために『ボービーズダイエットジム』なるエクササイズダイエットをしていたからなんだけど・・・

丁度、自分も基礎代謝をあげるべく、「ビリーブートキャンプ」をちょこちょこっとやっていた最中だったので、ドスドスと暴れているかのような姿と「基礎代謝が上がっているから大丈夫」とついつい食べ過ぎるまゆみちゃんの姿が他人事には思えなかったわ~(苦笑)

でもあのオチをみると、まゆみちゃんのダイエット成功の道は遠そうだけどね(爆)

それにしても何時も毎回、うまーく纏めるもんです
3巻も待ち遠しいわ・・・

七夕の国

2008年07月23日 | 漫画家(あ~お)
「七夕の国」 全4巻 岩明 均

南丸洋二はちょっと不思議な力を持っている大学生。集中するとあらゆるものにピンホールのような小さな穴を開けられるのだ。或る日、大学校内の掲示板で丸神教授から呼び出される。丸神教授とは面識もなく、講義もとっていないのに・・・と不思議に思いながらも出向くと教授はいない。留守を預かる講師の江見さんによると、丸神教授は洋二の祖先にも縁がありそうな東北のある村へ出かけたまま行方不明になったというのだが・・・。


「いわあき ひとし」と読みます
お借りして最近読み始めた作家さんなんですが、独特のテイストを持つ方です。
代表作「寄生獣」はまだ読んでいないのですが、後の「ヘウレーカ」「ヒストリエ」などとと同様にここでもいっぱい人が死にます(苦笑)
でもそれがグロテスクじゃないんですね、なんか淡々と書かれていて不思議と血生臭くない。
そう感じるのはこの方の書きたいものが、「残虐シーン」ではないからなんでしょうね

この「七夕の国」では丸神教授の失踪と不思議な力を持ち謎めいた丸神という土地の秘密を絡めさせ、推理小説に似たストーリー展開となっていきます
くくりとすればSFになるのかな??

結局のトコロ、丸神の里の住人の先祖は宇宙人で
「窓の外が見える」人というのは、先祖である宇宙人が体験したであろう感情を体感するもの
そして「窓に手が届く」人というのは、その宇宙人の能力を色濃く継いだ人ということなんでしょうか・・・

とっぴな話のようですが、なんか読んでて、南米などで発見されているオーパーツやナスカの地上絵のことを思い出しました
あれらにもこの「七夕の国」と同様、宇宙から来た来訪者によってもたらされたものという説がありますもんね。


それにしても、読後はちょっと物悲しかったなぁ・・・

丸神頼之は結局どうなったのだろう??
自分で作り上げたあの巨大な球体に生命を奪い取られてしまったのか?
それとも彼が言っていた様に同じ能力を持つであろう先祖達の元へと向かったのか・・・

いずれにしても彼は孤独だったのでは無かろうか?
閉塞感と孤独でやききれなかったのでは無かろうか?

人並み以上の何かを持ったとき、得るものの代わりに失うものもある。
それに振り回される人もいれば、全てを受け入れられる人がいる。

全ては自分の持っている心次第

人間の許容量は人それぞれだけど、どうせなら洋二のようにちょっとのんびりしている性格のほうが楽かもしれないな・・・。


B級グルメ倶楽部 3巻

2008年07月17日 | 漫画家(あ~お)
「B級グルメ倶楽部」 3巻 今市子

新入社員・吉野は高校の頃にシミズ屋カレーパンが好きで怖い先輩・鬼塚に憧れていたが想いを告げずに転校してしまった。
今の勤め先の近所にはコンビ二が一軒しかなく、残業ともなれば夜食を求め熾烈な食べ物争いか起こるのだが、同じ会社に派遣社員としてやってきた「カレーパンの王子様」こと鬼塚と再開。どうなる吉野・・・。

やった~!!
2巻が出たときも嬉しかったけど、とうとう3巻目ですよ
これはもう連載していると思っちゃて、いいのよね??

お互いの思いを確認しあい、ラブラブな鬼塚&吉野カップルですが、今回もまたキュ~ンときましたね~

すんごい多忙を極めたとき
A・恋人に会いたくなる
B・1人でゆっくりしたい

さぁ、貴方ならどっち??

でも待っている身とすれば断然Aですよね~(笑)

疲れたから、君に逢いたい・・・

ぎゃ~~!!
これでしょ、これ
愛されているという感覚


残念ながら鬼塚弟・芳記くんの痴話喧嘩に振り回された吉野クンには悲しいかな、この鬼塚の気持ちがすれ違って届きませんでしたが、

さすが!!鬼塚!!
やってくれます

高校時代の友人達に吉野との事をカミングアウト

いい男だよ~鬼塚!!
愛する人(男)を守るなんて、なんて男らしいんだ~

生生しいBLはちと苦手だけど、やっぱり今さんはいいわ~