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漫画の重みで床が抜けたらどーする?!

すずめ休憩室分室の漫画部屋。
歴史系漫画を中心に適当に好き勝手に語ってみるが、収納場所が目下の悩み。他の漫画も読むよん

海月姫 5巻

2010年10月09日 | 漫画家(は~ほ)
「海月姫」 5巻 東山アキ子

倉下月海はクラゲが大好きでちょったヲタな女の子。彼女が住む天水館は月海に負けず劣らずヲタな女子ばかり住む男子禁制の館。そんな月海が偶然知り合い、自室に泊めてしまったオシャレ女の子は実は女装した男だった!!
今時の女の子にコンプレックスを持ち、尼~ずと自らを名乗るヲタ女子達と女装男子・蔵之介が巻き起こす騒動に恋の要素も加わって・・・


講談社漫画賞を受賞したこの「海月姫」
10月からはフジ系でのノイタミナでアニメも放送されることあり、著者の東山さんは一番勢いがある漫画家さんの一人であるのは間違いないでしょうね。

私は「ひまわりっ!!」からしか読んでいないのですが、なんといっても東山作品の最大の魅力は超がつくほどの個性派ぞろいのキャラクターたち。
彼女らのハチャメチャぶりがちょっと内気な月海を強烈にバックアップしてます。
この辺りは「ひまわりっ!」に通じる所がありますね~

この最新巻の5巻では引っ込み思案でコンプレックスだらけの月海ですが、彼女が持つ隠れたデザイナーとしての資質を蔵之介が多少強引ながらも表舞台に引き出します。
なんかね、ただのヲタ女の子にそこまで出来るのはその根底に「恋模様」があるって事を月海も蔵之介も気がついていないトコが初々しくていいんだな~これが。

仕事のために修兄ちゃんに色仕掛けで迫りまくっていた稲荷さんも「本当の恋」に目覚めたみたいだし、なんか固く縮こまっていた主人公が少しずつ花がほころぶように咲き始めるような雰囲気と月海、蔵之介、修、そしい稲荷さんのこの4角関係がなんかいい感じです


それにしても架空とはいえ、根岸総理、素敵です~(笑)

もし本当に彼が日本の総理大臣だったら・・・
日本は明るくなるか・・・ヲタク天国と化しているかもしんない(爆)

あぶな坂HOTEL

2009年04月27日 | 漫画家(は~ほ)
「あぶな坂HOTEL」 萩尾望都


山深い霧の中の奥の奥。そこにひっそりと立つホテルがある。その名も「あぶな坂HOTEL」
このホテルは誰でも自由に来られる訳ではない。訪れることが出来る者とは??
それは今まさに生と死の狭間を行き来している者、瀕死の人間だけが訪れることが出来るのだ。そうここはこの世とあの世の境目の場所。そんなあぶな坂HOTELに今日もまたお客が訪れる・・・。


タイトルから、「あぶない丘の家」のシリーズかと思ってましたが、違いました~(苦笑)

あの世とこの世の境目というと黄泉比良坂(よもつひらさか)という言葉があるくらい、昔からこういう概念もあるし、お話もあるけれど、一話完結形式で描く萩尾さん流「黄泉比良坂」はどれも未来があっていい

死にそうになっている人が訪れる話なのに、未来があるとは可笑しな書き方かもしれないけど、どの話も「やっぱり生きたい」という生命力を感じる終わり方になっているのが、読んでいて心地いい。

人生にはさまざまな分岐点があり、どれを選ぶかで人生が大きく変わることがあるけれど、あぶな坂HOTELもまたしかり、自分で選ぶ究極の人生の分岐点。
「行くも戻るもお客様次第」のセリフどおり、どんな人でも人生の決定権は本人にある。

生きていく上では心に色んな事を秘め、我慢していくことも多いけど、「死」というものを意識した時、心の枷が外れ、新たなモノ、新たな幸せが見つかることがある。
反対にどんなに後悔するような事があっても、それを受け止め、乗り越えていくしかないという場合もある

辛いと感じることは同時に幸せを感じる力もあるということ・・・。

このHOTELを訪れる様々な人たちの交錯する思いを通して、萩尾さんはそんなメッセージを発信しているような気がした。。。

王家の紋章 53巻

2008年07月10日 | 漫画家(は~ほ)
「王家の紋章」53巻 細川智栄子

主人公・キャロルは考古学大好きな現代っ子。そのキャロルの父が出資した発掘調査団が未踏靴のエジプトの王の墓を発掘した。その王のミイラは何者かに盗まれてしまったが同じ墓から王の姉・アイシスが王家の墓を暴くものを呪って現代に甦える。
アイシスの魔力と呪いの力で三千年の過去を遡り古代エジプトへタイムスリップしたキャロルはそこで古代の王(ファラオ)・メンフィスと恋に落ち、古代で生きることを決意する。
だがそこには現代の知識を持つキャロルを「神の娘」と信じる古代の人々の様々な思惑と彼女とメンフィスを巡る愛憎が渦巻いていた・・・。


記念すべき1回目は「王家の紋章」53巻~!
まぁ私らしいといえばらしいが(爆)

「まだ続いていたの?」とお思いの方
えぇ、そうなんです
まだ続いてます!

でも読んでいない方、ご心配ご無用
53巻にもなってますがたぶん途中の10巻くらいすっとばしてもさして内容は変わっていません
相変わらず、浚われまくってます、キャロル(爆)

さて53巻
相変わらず浚われたり、意識不明になるほどの病気になったりと体力奪われまくりのキャロルですが、やっとあの方が出てきましたよ~

イズミル王子~!!

キャロル浚われる→イズミル王子出没 という図式が今回もまたやってきました。
相変わらずベタ惚れですな~
私的にはメンフィスよりイズミル派なんですが、かと言って、くっついてしまうのはなんだかなーなのよね。

報われない恋に身を焦がしてこそ、イズミル王子の魅力だと・・・
(あぁコヤツも『耐える男』に入るかもなー)

一見強引なんだけど、あと一歩の押しが弱く、何度もモノにするチャンスを逃すところがなんともいえなくいいぞ~(爆)
そこが王子のいいところだ

あっ・・・脱線

さて以前の唐突とも思えた王子の幼少期のお話覚えてでしょうか?
53巻になってにあのお話に絡んだあの人物が出てきます
まー王子が負けることはないと思うが・・・
どこまでキャラを増やせばいいのでしょう??この漫画
まとまりつかんぞ

そして・・・
ついさっきまで意識不明だったのに、砂を浴びせるまで一気に元気に回復するなんて・・・
キャロルって案外か弱そうで丈夫なのかもしれんなー
ある意味、不死身?(爆)

でもね・・・
自分に恋心を持っている人にその行動は
尚更「惚れてまうやろぉぉぉぉ」(by宴人)と思うのだけど・・・