「花影」-千葉佐那の愛- 里中満智子
千葉道場の鬼娘と噂されるさな子は女だてらに竹刀を振り、門下生を打ち負かす男顔負けの剣士。
そんな千葉道場にさな子の父を尋ねて一人の男がやって来た。男の名は坂本竜馬。誰よりも剣の強さに惹かれるさな子は竜馬の剣に惹かれ、そして竜馬本人にも惹かれていく・・・
NHK大河ドラマが「龍馬伝」とあって竜馬に待つわる色々が出ていますが、昭和50年に少女フレンドに掲載され、絶版となっていたこの「花影」もその恩恵を受け、再出版されました。
これね~小学生の頃、雑誌で読んだ記憶があったんですよ~
ちょうど竜馬が風呂に入っていて、風呂番をさな子だとは知らず「この家ではまだ糠で体を洗っているのか?一つお前ともう一つさな子さんにあげよう」と石鹸を渡すシーンで子供心に「糠で体って洗えるの?!」っと強烈にインプリンティング。作者が里中さんだと言うくらいしか覚えていなくて、そのタイトルが「花影」だと今回はっきり判ってスッキリしました(笑)
まぁそれはともかく・・・
当時ほとんど知られていなかつたと思われる千葉さな子にスポットを当てるとはさすがです。
今読んでも里中さんの作風そのまま(いつもの「愛とは・・・」)的な表現がさな子とお龍の2人の女性を介して表現され、この頃から一貫した筋みたいのがあった作家さんなんだなーと再認識。
さな子は竜馬から与えられた片袖だけを愛の印として、ずーっと竜馬を愛し続けて、独身を貫くわけですが、作中の「竜馬の愛し方」そして女側からの「愛され方」を思うと考えさせられますね。
肉体的に結ばれるのと、精神的に結ばれるのとどちらから幸せなのか・・・
結婚して毎日傍にいても他人の様に冷めている夫婦もいるし
たった1ヶ月の結婚期間しかなくても戦死した夫を愛し、一人で生きる女性もいる。
この間の北海道新聞に晩年のさな子が当時の足立区役所建設の為、住んでいた土地の立ち退き要請に対し、立ち退き料を請求した文書が見つかったと掲載されていました。
あの時代、女一人で生きていくのに大変だったと思うし、力強く男勝りな字を見ていると、ただ竜馬との思い出だけを胸に過去だけをみて生きていた女性ではないと思えるんですよね。
一方、もう一人の妻、お龍は仲居をしたり、再婚したりとこれまた女として全く別な生き方を選ぶのですが、どちらもなんか共通する強さを感じるのです。
結局、竜馬が愛したのはどちらだっのでしょうね??
ただの女ったらし??
乙女姉さんといい、さな子といい、お龍といい、竜馬の周りには気の強い女性ばかりの感じがするから、そういう女性が好みだったのかな~??
そんな事を考えると歴史って面白いなーって思います。
今回、復刊した「花影」には竜馬、さな子、そしてお龍の生き様を集約した年表やさな子が「竜馬と婚約した」とされる文献なども紹介されていて、お値段はちょっとお高めだけど竜馬ファンを意識した作りとなってます。
千葉道場の鬼娘と噂されるさな子は女だてらに竹刀を振り、門下生を打ち負かす男顔負けの剣士。
そんな千葉道場にさな子の父を尋ねて一人の男がやって来た。男の名は坂本竜馬。誰よりも剣の強さに惹かれるさな子は竜馬の剣に惹かれ、そして竜馬本人にも惹かれていく・・・
NHK大河ドラマが「龍馬伝」とあって竜馬に待つわる色々が出ていますが、昭和50年に少女フレンドに掲載され、絶版となっていたこの「花影」もその恩恵を受け、再出版されました。
これね~小学生の頃、雑誌で読んだ記憶があったんですよ~
ちょうど竜馬が風呂に入っていて、風呂番をさな子だとは知らず「この家ではまだ糠で体を洗っているのか?一つお前ともう一つさな子さんにあげよう」と石鹸を渡すシーンで子供心に「糠で体って洗えるの?!」っと強烈にインプリンティング。作者が里中さんだと言うくらいしか覚えていなくて、そのタイトルが「花影」だと今回はっきり判ってスッキリしました(笑)
まぁそれはともかく・・・
当時ほとんど知られていなかつたと思われる千葉さな子にスポットを当てるとはさすがです。
今読んでも里中さんの作風そのまま(いつもの「愛とは・・・」)的な表現がさな子とお龍の2人の女性を介して表現され、この頃から一貫した筋みたいのがあった作家さんなんだなーと再認識。
さな子は竜馬から与えられた片袖だけを愛の印として、ずーっと竜馬を愛し続けて、独身を貫くわけですが、作中の「竜馬の愛し方」そして女側からの「愛され方」を思うと考えさせられますね。
肉体的に結ばれるのと、精神的に結ばれるのとどちらから幸せなのか・・・
結婚して毎日傍にいても他人の様に冷めている夫婦もいるし
たった1ヶ月の結婚期間しかなくても戦死した夫を愛し、一人で生きる女性もいる。
この間の北海道新聞に晩年のさな子が当時の足立区役所建設の為、住んでいた土地の立ち退き要請に対し、立ち退き料を請求した文書が見つかったと掲載されていました。
あの時代、女一人で生きていくのに大変だったと思うし、力強く男勝りな字を見ていると、ただ竜馬との思い出だけを胸に過去だけをみて生きていた女性ではないと思えるんですよね。
一方、もう一人の妻、お龍は仲居をしたり、再婚したりとこれまた女として全く別な生き方を選ぶのですが、どちらもなんか共通する強さを感じるのです。
結局、竜馬が愛したのはどちらだっのでしょうね??
ただの女ったらし??
乙女姉さんといい、さな子といい、お龍といい、竜馬の周りには気の強い女性ばかりの感じがするから、そういう女性が好みだったのかな~??
そんな事を考えると歴史って面白いなーって思います。
今回、復刊した「花影」には竜馬、さな子、そしてお龍の生き様を集約した年表やさな子が「竜馬と婚約した」とされる文献なども紹介されていて、お値段はちょっとお高めだけど竜馬ファンを意識した作りとなってます。