「シュナの旅」 宮崎 駿
氷河がえぐった古い谷に何時の頃からか時代に見放されたような小さな国があった。
この乾いた土地はヒワビエの苗を植えてもわずかしか実らなかったが、それでも人々はささやかな収穫な感謝し、朽ち果てるまで働いていた。
この国の王子・シュナは行き倒れた旅人から、すべての人から飢えを除き、豊かな実りをもたらすという「黄金の穀物」の話を聞く。貧しい国と民人を憂いたシュナは皆の反対を押し切り、たった1人「黄金の穀物」を求めてはるか西の彼方へ旅に出るのだが・・・
「風の谷のナウシカ」でお馴染みの宮崎駿さんがチベットの民話「犬になった王子」を元にした全ページフルカラー、1983年初版の作品です。
短いお話ですが、フルカラーとあってか良質なアニメをみたような読後感がありますね~
それもそのはず
原作となる「犬になった王子」は穀物を持たない貧しい国民の生活を愁いたある国の王子が、苦難の旅の末、竜王から麦の粒を盗み出し、その為に魔法で犬に変えられてしまいますが、ひとりの娘の愛によって救われ、ついに祖国に麦をもたらすという民話だそうですが(宮崎氏のあとがきより抜粋)、この本が刊行される10年以上も前にその「犬になった王子」を知った宮崎さんはこのアニメーション化が夢だったそうなのです。この漫画はようやく叶ったその映像だったとか・・・
宮崎さんを一躍有名にした「風の谷のナウシカ」の発表は1984年ですから、長らく構想していたのでしょう
読むと世界を虜にした宮崎アニメの原点がここにあるようです。
ヤックルという名の走る動物、原始を思わせる大地や荒涼とした風景、神の土地に生きる不思議な生き物たち・・・
「ナウシカ」や「もののけ姫」「天空の城ラピュタ」など後の傑作といわれる数々のアニメに通じるものがあります。
特に「ゲド戦記」はこの「シュナの旅」の影響を濃く受けているようで、映画前半にはかなりの共通点が見受けられます
宮崎さんの「シュナの旅」の強い思いがそうさせたのかもしれません
wikiによると「シュナの旅」は映像化はなかったけれど、1987年ラジオドラマとして放送されていたそうです。
でもでも・・・せっかくなら、やっぱり単独でアニメ化してほしかったな~
今更しちゃうと、「ゲド」との比較になっちゃうから無理なのかな??
それに内容も「ゲド」以上に地味だし・・・
でも話のプロットは「シュナ」の方がしっかりしていると思うな
少なくとも起承転結はしっかりしているし、訳わからんトコはないし(笑)
私は「シュナ」の方が好きかな~
ちなみにこのラジオドラマの主人公のシュナの声は松田洋治さんが担当
松田さんといえば「もののけ姫」のアシタカ役でもありますね
ってことは、ヤックルに2度も乗ったのね、いいなぁ(笑)
氷河がえぐった古い谷に何時の頃からか時代に見放されたような小さな国があった。
この乾いた土地はヒワビエの苗を植えてもわずかしか実らなかったが、それでも人々はささやかな収穫な感謝し、朽ち果てるまで働いていた。
この国の王子・シュナは行き倒れた旅人から、すべての人から飢えを除き、豊かな実りをもたらすという「黄金の穀物」の話を聞く。貧しい国と民人を憂いたシュナは皆の反対を押し切り、たった1人「黄金の穀物」を求めてはるか西の彼方へ旅に出るのだが・・・
「風の谷のナウシカ」でお馴染みの宮崎駿さんがチベットの民話「犬になった王子」を元にした全ページフルカラー、1983年初版の作品です。
短いお話ですが、フルカラーとあってか良質なアニメをみたような読後感がありますね~
それもそのはず
原作となる「犬になった王子」は穀物を持たない貧しい国民の生活を愁いたある国の王子が、苦難の旅の末、竜王から麦の粒を盗み出し、その為に魔法で犬に変えられてしまいますが、ひとりの娘の愛によって救われ、ついに祖国に麦をもたらすという民話だそうですが(宮崎氏のあとがきより抜粋)、この本が刊行される10年以上も前にその「犬になった王子」を知った宮崎さんはこのアニメーション化が夢だったそうなのです。この漫画はようやく叶ったその映像だったとか・・・
宮崎さんを一躍有名にした「風の谷のナウシカ」の発表は1984年ですから、長らく構想していたのでしょう
読むと世界を虜にした宮崎アニメの原点がここにあるようです。
ヤックルという名の走る動物、原始を思わせる大地や荒涼とした風景、神の土地に生きる不思議な生き物たち・・・
「ナウシカ」や「もののけ姫」「天空の城ラピュタ」など後の傑作といわれる数々のアニメに通じるものがあります。
特に「ゲド戦記」はこの「シュナの旅」の影響を濃く受けているようで、映画前半にはかなりの共通点が見受けられます
宮崎さんの「シュナの旅」の強い思いがそうさせたのかもしれません
wikiによると「シュナの旅」は映像化はなかったけれど、1987年ラジオドラマとして放送されていたそうです。
でもでも・・・せっかくなら、やっぱり単独でアニメ化してほしかったな~
今更しちゃうと、「ゲド」との比較になっちゃうから無理なのかな??
それに内容も「ゲド」以上に地味だし・・・
でも話のプロットは「シュナ」の方がしっかりしていると思うな
少なくとも起承転結はしっかりしているし、訳わからんトコはないし(笑)
私は「シュナ」の方が好きかな~
ちなみにこのラジオドラマの主人公のシュナの声は松田洋治さんが担当
松田さんといえば「もののけ姫」のアシタカ役でもありますね
ってことは、ヤックルに2度も乗ったのね、いいなぁ(笑)