「たにぬねの」のブログ

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先端への誘い_(更新1)

2014-02-04 22:04:33 | texto
先端への誘い
 案内(あない)されるままにご自慢のカジノに足を踏み入れる。同伴している黒悟空に待ったがかかるが彼の睨みがそれを許さない。カジノ側中堅辺りの目配せが黒悟空入店の許可する合図であろうか特に問題もなく、長靴形状の半島からやってきた若き旦那とANHUI401の縄張りに入れなかった不良グループの頭格はカジノに入場した。が、黒悟空はひねりもない愚痴をこぼす。長靴の若旦那はそのような黒悟空がかわいくおもえたし、ANHUI401に入っているカジノ運営を引き受けている一派の態度に少なからず無礼を感じたし、何より退屈であった。黒悟空でなく、一派の誰かにマイクを持ってこさせる。
「世界一高い、このANHUI401の天辺に誰が一番はやく登れるか、今すぐ知りたくないですか、皆さん。」
よく通る旦那の声に多くが振り返る。いきなり全員である必要はない。そのまま、二、三の言葉を発し、盛り上げるだけ盛り上げてから
「後は、任せる。黒、よろしくな。」
 黒悟空の手際の良さを見ながら午前中に会った21世紀連盟の女性職員に感じた足りない何かが分かった気がした。いくら丁寧に世界人類の平和のために大事な資産、時間を割くことを促されても我々?私への思いやりは感じられないのだ。もちろん、彼が職員に求める配慮は世間で金持ちの傲慢・慢心と呼ばれるものであろう。しかし、実際、黒悟空の甲斐甲斐しさに胸打たれ、連盟の職員より面倒くさい連中にこの地区のある不良たちのために一肌脱ぐ気になるのだ。

 世界有数の若旦那のお墨付きとはいえ、アウェイであっという間にビルの天辺を絡ませた賭けの催しをセッティングを済ませた。高さ2000m超える超高層ビルANHUI401。ビルの天辺には30m程度の大国におけ る典型的な象徴をモチーフとした機能的モニュメントが立派にそびえている。賭けの内容は誰が一番早くモニュメントを敬いつつ一時的なマーキングをするか、 要するにビルの最上部に誰が最も早く登るか競わせ、それを予想することだ。(更新1)

瀬戸内龍発進_リメイク計画_インデックス

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