V.S.『電子に愛されし申し子』 Round_08. _第十六章_新約 とある魔術の禁書目録10 鎌池和馬 電撃文庫
前の章終盤を含め美琴さんの言葉(の一部と言いつつ字大きめで結構たくさん)を紡ぐでいくと、
「よっ、ほっ・・・・・・と。どれどれ、これでシステムに侵入できたかしら?」
「・・・・・・さて、と。それじゃ、あの馬鹿とっちめるか!!」
「あ、言っておくけど私、無条件でアンタ達を味方するって訳じゃないから。そこまで都合の良い女じゃないわよ」
「こっちの戦力は、私自身とハッキングしたもの全て。…・・・ここで死にたくなければ、勝って先に進みなさい」
右手で触れたファイブオーバーだけ本来の命令に忠実になるようにして対抗する当麻は美琴がいる女王的ファイブオーバーの背中へ到達。
「やめろ!私をお笑い枠に入れるんじゃない!!」など、ほんわか感満載な戦闘が展開される。とはいえ、この章に関しては読み応え十分な前巻の苦労を物語る如く御託を並べる当麻に対して間髪なく結論に達する御坂美琴の描き方は見事(ほんわかでも切れ味抜群)。
「…・・・二万人の妹達がみんな救われて、何の憂いもなくただ笑っているだけの世界、ですって・・・・・・?」
「そんな都合の良い、ただただ甘ったれた世界に。今さら誰がすがるかっつーの!! !! !! 」
「アンタの身に何が起きたかなんて知らない。想像もできない。きっと学園都市にいるだけの私なんかより、もっと広い世界で深いものでも見てきたんでしょう」
「それで過去に私が一万人以上の命を奪った事実までは変わらない! 一秒先で全てが救われたとしたって、どんな書類を書き換えたって、私は私の罪から逃げたくないのよ!!」
自分には厳しいが他者を決して追い込まない美琴は、
「(略)自分が生まれた場所がこんな世界で良かったって!! 胸を張るだけで良かったのに!!」
まだごねる当麻に拳を振り下ろす美琴、さらに叫び続ける当麻の「(略)最後の最後で誰かが笑ってりゃそいつの勝ちだろ!!」を聞いて(ようやく美琴は)薄く笑うことができた。ということで上記から美琴の口から出た言葉以外も解禁。
言って。
笑って。
雪の中に埋もれた上条当麻の上に馬乗りになっていた御坂美琴は。
そのまま少年の背中に両腕を回して。
優しく抱きしめた。
直後。
『初めて勝てたけど…・・・思ったよりも虚しいわね、これ』
隣にちょこんと座っている美琴に立ち上がった当麻は
「悪い、御坂。俺はもう行くよ」
「行かなきゃならないから?」
「いいや」「俺が、そうしたいからだ」
これまでと違う笑みで
「だったら行けば?」
御坂らしい恰好の良い言い草ではある。でも、いつも何もできなかった(主に新約より前を指す)、へたれな美琴を応援し続けた読者に対して、否、空振り気味ではあるが、少しずつ一緒に直接的に歩み出す努力ができるようになりつつあった美琴に対して作者からのこの仕打ち!。
しかし、これしかないと思わせてくれる作者でもある。
「何だ、止めないのか」
「できないわよ。一○分前のアンタだったら楽勝だったけど・・・・・・今ここにいるアンタには、逆立ちしたって勝てる気がしないし」
勝てるよ!、そもそも川原で右手でなく左手を握っていれば…、世界はとっくに終わってたか。
「さあて」上条と反対方向へ歩く美琴、
「……じゃあ、こっちもやるべき事をやりますか」
そこまでおろか、完全にどこまでも都合の良い女を実践してるじゃん。
こうなってしまうと無敵な片思いを目指すようなもので、本心に反するが
途中でも書いたけど、そんな美琴を応援するしかないと思わせてくれる描写。
というか、次章における携帯で説明するように頼もうとする辺りの相変わらずの無神経ぶりに閉口、
ということで永遠に?ガンバレ!美琴さん。
とある魔術の禁書目録の感想_罰ゲームまで
とある魔術の禁書目録の感想_13以降
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「・・・・・・さて、と。それじゃ、あの馬鹿とっちめるか!!」
「あ、言っておくけど私、無条件でアンタ達を味方するって訳じゃないから。そこまで都合の良い女じゃないわよ」
「こっちの戦力は、私自身とハッキングしたもの全て。…・・・ここで死にたくなければ、勝って先に進みなさい」
右手で触れたファイブオーバーだけ本来の命令に忠実になるようにして対抗する当麻は美琴がいる女王的ファイブオーバーの背中へ到達。
「やめろ!私をお笑い枠に入れるんじゃない!!」など、ほんわか感満載な戦闘が展開される。とはいえ、この章に関しては読み応え十分な前巻の苦労を物語る如く御託を並べる当麻に対して間髪なく結論に達する御坂美琴の描き方は見事(ほんわかでも切れ味抜群)。
「…・・・二万人の妹達がみんな救われて、何の憂いもなくただ笑っているだけの世界、ですって・・・・・・?」
「そんな都合の良い、ただただ甘ったれた世界に。今さら誰がすがるかっつーの!! !! !! 」
「アンタの身に何が起きたかなんて知らない。想像もできない。きっと学園都市にいるだけの私なんかより、もっと広い世界で深いものでも見てきたんでしょう」
「それで過去に私が一万人以上の命を奪った事実までは変わらない! 一秒先で全てが救われたとしたって、どんな書類を書き換えたって、私は私の罪から逃げたくないのよ!!」
自分には厳しいが他者を決して追い込まない美琴は、
「(略)自分が生まれた場所がこんな世界で良かったって!! 胸を張るだけで良かったのに!!」
まだごねる当麻に拳を振り下ろす美琴、さらに叫び続ける当麻の「(略)最後の最後で誰かが笑ってりゃそいつの勝ちだろ!!」を聞いて(ようやく美琴は)薄く笑うことができた。ということで上記から美琴の口から出た言葉以外も解禁。
言って。
笑って。
雪の中に埋もれた上条当麻の上に馬乗りになっていた御坂美琴は。
そのまま少年の背中に両腕を回して。
優しく抱きしめた。
直後。
『初めて勝てたけど…・・・思ったよりも虚しいわね、これ』
隣にちょこんと座っている美琴に立ち上がった当麻は
「悪い、御坂。俺はもう行くよ」
「行かなきゃならないから?」
「いいや」「俺が、そうしたいからだ」
これまでと違う笑みで
「だったら行けば?」
御坂らしい恰好の良い言い草ではある。でも、いつも何もできなかった(主に新約より前を指す)、へたれな美琴を応援し続けた読者に対して、否、空振り気味ではあるが、少しずつ一緒に直接的に歩み出す努力ができるようになりつつあった美琴に対して作者からのこの仕打ち!。
しかし、これしかないと思わせてくれる作者でもある。
「何だ、止めないのか」
「できないわよ。一○分前のアンタだったら楽勝だったけど・・・・・・今ここにいるアンタには、逆立ちしたって勝てる気がしないし」
勝てるよ!、そもそも川原で右手でなく左手を握っていれば…、世界はとっくに終わってたか。
「さあて」上条と反対方向へ歩く美琴、
「……じゃあ、こっちもやるべき事をやりますか」
そこまでおろか、完全にどこまでも都合の良い女を実践してるじゃん。
こうなってしまうと無敵な片思いを目指すようなもので、本心に反するが
途中でも書いたけど、そんな美琴を応援するしかないと思わせてくれる描写。
というか、次章における携帯で説明するように頼もうとする辺りの相変わらずの無神経ぶりに閉口、
ということで永遠に?ガンバレ!美琴さん。
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