朝の4時、小屋の人がマキストーブに点火している音がする。
しばらくして少し寒さが緩んだ気がする。
昨夜のストーブの周りでの暖かさ・気持ちよさを思い出す。
子どもの頃の話からボランティアの話、歴史の話、ふるさとの話…
雲取山登山、二日目も霧雨が降ったり、くもっていたりで、山頂はおそらく2~3℃
風もあって体感は0℃くらいだった。
小屋を出発して、登山口に下りてくるまで9時間
ほんの少し明るくなったときカラマツやモミジの紅葉を楽しんだ。
温かい湯につかる、採れた野菜や鹿の肉をいただく
マキの熱であたたかい寝るところがあって、しずかな時間が流れていた。
自然の中で夢中になって遊びまわり
寒さやお腹の空いたのも忘れていた子どものころ
母や祖母は藁で風呂を沸かし、マキでご飯を炊いてくれていた。
お焦げの匂いが懐かしかった。
ぬくもりって
自然に近く、厳しいときほど
感じやすいのかも…
山小屋『三条の湯』で思った