久喜市長 田中 暄二(たなか けんじ) ~久喜市の発展のために~

職員一丸となって日々公務に励んでいます。

日々の公務や生活を通じ、感じたり考えたりしたことを発信していきます。

3月の職員向け朝の挨拶

2014年03月18日 | 朝の挨拶
※ 私が庁内放送で久喜市職員に向けて話したものを掲載します。

職員の皆さん、おはようございます。

3月に入り、暖かくなってきたとは言え、まだまだ、寒い日が続いております。職員の皆さんにおかれては、身体に十分留意して職務にあたっていただきたいと思います。

さて、今朝は、大雪に伴う農作物等の被害について、お話しをします。

2月14日(金曜日)から15日(土曜日)にかけて降り続いた雪は、近年にない大雪となり、雪に足を滑らせ転倒し救急車で搬送される方や、自家用車のカーポートが雪の重みで壊れてしまうなど、市民生活に大きな影響が出ました。特に、農業分野においては、大きな打撃となる被害を与えました。

被災された農家の皆様には、心からお見舞いを申し上げます。

2月23日時点でまとめた、農業関係の市内全体の被害状況でございますが、ビニールハウスなど農業用生産施設の被害については、対象農家数67戸で、ビニールハウスの損壊等が138棟で、面積にしますと47,116平方メートルに及び、被害見込額は、1,335万円でございました。

次に、農作物の被害につきましては、16品種で、作付面積約11.4ヘクタールのうちの、約9.7ヘクタールで被害があり、被害見込額は、6,120万円でございました。
これらの農業用生産施設と農作物の被害を合計した、総被害見込額は7,455万円となりました。

このようなことから、埼玉県に対し「特別災害」指定のお願いをして、2月27日(木曜日)には、その指定を受けることができ、本市も同日付けで、「久喜市農業災害対策要綱」に基づく「特別災害」の指定を行ったところです。

県による「特別災害」指定を受けての、「埼玉県農業災害対策特別措置条例」で示されている助成の内容でございますが、次期作の作付けに伴う、種代、肥料代等を、埼玉県が1/2、市が1/2の助成を行う「農作物災害緊急対策事業」や、倒壊したハウスなどを再建するための制度資金の活用でございまして、被害状況により市長の定める認定額が異なりますが、最大500万円の融資に対して、返済に係る利子負担を県と市で行う「農業災害資金利子補給補助事業」がございます。

また、現在、埼玉県では、新たに「雪害復旧対策支援事業」の創設を予定しており、大雪で被害を受けたハウス等の撤去費用の助成を、このたびの県議会に上程し、これらの対応を図ることとしております。

この支援策についても、今後、詳しい説明がなされると思いますが、積極的に活用をしてまいりたいと考えております。

次に、本市独自の支援といたしましては、被災したハウス等で使用されておりました、農業用ビニールや農業用ポリエチレンの処理費は、通常、農業者負担となる部分がございますが、被災農家の皆様の負担軽減を図ることとして、この農業者負担分に対する支援を行うことといたしました。

いずれにいたしましても、国や埼玉県と連携しながら、これらの支援について、積極的に実施してまいります。

最近の天候は、夏には、竜巻が発生したかと思えば、今回のような大雪となるなど、急激な変化が、生活環境に与える影響が大きくなっています。

このようなことから、職員の皆さんにおかれましても、大きな災害が発生したときの被害状況の早急な確認や、積極的な支援体制をとっていただくことをお願いいたしまして、朝のあいさつといたします。

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